中国の国内観光者数、1~6月は前年同期比63・9%増

中国の国内観光者数、1~6月は前年同期比63・9%増

新華社 | 2023-08-05 10:27:50

   【新華社北京8月5日】中国の上半期(1~6月)の国内観光者数は前年同期比63・9%増の延べ23億8400万人、観光収入は95・9%増の2兆3千億元(1元=約20円)だった。中国旅游(観光)研究院はこのほど発表した報告書「2023年1~6月観光産業運営分析・7~12月傾向分析」で、中国の観光産業が1~6月、「需給とも旺盛で回復が加速する」という勢いを保ったとの分析結果を明らかにした。

   同研究院データ分析所の張楊(ちょう・よう)副研究員は、1~6月の観光経済運営総合指数が110~120で推移し、好不況の節目となる100を上回り、第1四半期(1~3月)と第2四半期(4~6月)の平均値は114だったと指摘。「1~6月は繁忙路線の高速鉄道のチケットが完売し、人気観光スポットの入場券や人気観光都市のホテルも予約困難な状況にあり、観光従事者は産業の成長に再び期待を示している」と語った。

   注目すべきは、1~6月の観光市場の成長傾向がこの夏も継続し、避暑地旅行や親子旅行が消費者に注目され、人気を集めている点である。

   同研究院は、6~8月の国内観光者数は18億5400万人に上り、通年の28・1%を占め、国内観光収入は1兆2千億元で通年の27・5%を占めるとの予想を示した。

   中国オンライン旅行大手、携程集団(トリップドットコムグループ)によると、夏に入ってから、ビーチや草原、高原を代表とする避暑地への航空券予約は7月が5月に比べ23%増となり、うちビーチの伸びは34%で最も高かった。7月26日時点のホテル宿泊料は山東省青島が5月比26%、遼寧省大連が26%、黒竜江省ハルビンが17%それぞれ上昇した。

   避暑のほか、夏休みは親子旅行も旺盛となっている。旅行サイト大手「去哪児網(Qunar.com)」によると、6月23日以降、夏期(7月1日~8月31日)の航空券予約が急増している。18歳以下と34~43歳の年齢層の割合が最も多く、合わせて5割を超え、うち子どもが10%を占めた。同社プラットフォームの新規顧客のうち、子どもが顕著に増え、「子連れ」は消費の成長をけん引する新たな原動力となっている。

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