「一帯一路」、中国新疆ウイグル自治区の貿易を促進

「一帯一路」、中国新疆ウイグル自治区の貿易を促進

新華社 | 2023-08-04 09:06:43

   【新華社ウルムチ8月4日】中国新疆ウイグル自治区が「一帯一路」の質の高い共同建設を追い風に貿易を拡大している。同自治区は新時代に入り、内陸部と国境地帯の開放の拠点構築に取り組んできた。

   同自治区は陸路の口岸(通関地)が全国で最も多く、国境線も最も長い。国家1類口岸は20カ所を数える。霍爾果斯(コルガス)や阿拉山口などを経由し、「長安号」(西安-欧州)、「義新欧」(義烏-新疆-欧州)、「渝新欧」(重慶-新疆-欧州)など中央アジアを通って欧州までつながる国際定期貨物列車がユーラシア大陸を横断している。コルガス税関によると、コルガス鉄道口岸を通って出入国した列車の本数は今年、7月11日までに4千本を超えた。同口岸を経由する列車の路線数は77本となり、海外の18カ国45都市へとつながっている。

新疆阿拉山口口岸を経由して出入国するトラック。(7月24日撮影、ウルムチ=新華社記者/丁磊)

   コルガスでは道路口岸も賑わっている。上海市、山東省、安徽省、河南省などからやって来た自動車が整然かつ迅速に通関を終え、ロシア、カザフスタン、ポーランドなどの国に向かっている。

   コルガス国境検査所の統計によると、コルガス道路口岸を経由して輸出された自動車は今年、7月21日までに5万台に上り、前年同期の2・1倍に増えた。

上空から見た新疆カシュガル(喀什)総合保税区。(3月9日、小型無人機から、ウルムチ=新華社記者/胡虎虎)

   同自治区は昨年以降、越境電子商取引(EC)総合試験区3カ所、市場調達貿易方式試行地区2カ所、国家輸入貿易促進革新モデル区1カ所、中古車業務輸出地区1カ所、内外貿(国内取引と対外貿易)一体化試行地区1カ所の新設を承認された。各種開放プラットフォームの集積・融合は、西向きの開放拠点の構築をより広くしっかりと支える力となる。

   3月には新疆友好交流訪問団がカザフスタン、ウズベキスタン、キルギスを歴訪し、34件の協力プロジェクトを締結、8組の友好都市関係を結んだ。

   同自治区はすでに25の国・国際機関と21件の協力協定に調印、45組の国際友好都市関係を結んでいる。対外投資は60以上の国と地域に広がり、海外で4カ所の経済貿易協力パークを建設、開放の範囲はますます拡大している。

 新疆塔城(チョチェク)にある中国・カザフ国境付近の市場で買い物するカザフスタンの観光客。(7月22日撮影、ウルムチ=新華社記者/丁磊)

   ウルムチ税関の最新統計データによると、同自治区の今年上半期(1~6月)の貿易額は前年同期比65・2%増の1496億2千万元(1元=約20円)と好調な増勢を維持し、伸び率は全国を63・1ポイント上回った。うち「一帯一路」沿線諸国との貿易額は68・2%増の1383億元で、ユーラシア大陸を貫く「ゴールデンルート」の建設は質の向上と加速を続けている。

   同自治区商務庁の邢濤(けい・とう)庁長は今後、地理的優位性を着実に発揮し、新たな発展枠組みに積極的に加わり、「一帯一路」沿線諸国との経済貿易協力をさらに強め、内陸部と国境地帯の開放拠点の構築に力を入れていくと述べた。

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