冷湖天文観測基地で新プロジェクト複数始動 青海省

冷湖天文観測基地で新プロジェクト複数始動 青海省

新華社 | 2023-08-02 14:15:21

   建設中の冷湖天文観測基地。(4月8日撮影、西寧=新華社記者/白瑪央措)

   【新華社西寧8月2日】中国青海省海西モンゴル族チベット族自治州茫崖市の冷湖鎮でこのほど、上海交通大学JUSTスペクトル望遠鏡プロジェクト、国家天文台司天工学リーディングプロジェクト、北京大学が主導する成長型汎用光学望遠鏡(EAST)プロジェクトがそれぞれ始動した。冷湖科学技術イノベーション産業パーク管理委員会が明らかにした。

  冷湖天文観測基地は同鎮の賽什騰山地域にあり、平均標高は約4千メートル。同委員会の田才譲(でん・さいじょう)常務副主任によると、同基地ではここ数年、多くの天体望遠鏡プロジェクトが次々と着工している。これまでに光学天体望遠鏡プロジェクト12件を実施し、43台の天体望遠鏡を建設、総投資額約27億元(1元=約20円)に上っている。

  中国の科学研究者は2018年から、冷湖鎮の賽什騰山地域で夜間晴天日数、晴天夜間に星を観察する際の背景の明るさ(輝度)と気象を観測している。3年間の観測データによると、冷湖天体観測台所在地のシーイング(望遠鏡などで天体を見た時に発生する、星像の位置の揺らぎの程度を表す尺度)は、世界最高レベルの天文台設置場所とほぼ同等だった。

  中国の専門家は、冷湖天文観測台設置場所の発見は、中国の光学天文観測の発展を長期にわたって制約してきたボトルネックを打破し、ハワイから欧州の東半球における世界的天文台設置場所の「空白地帯」を埋めたと指摘している。(記者/白瑪央措、顧玲)pagebreak

   上海交通大学のJUSTスペクトル望遠鏡の模型図。(資料写真、西寧=新華社配信)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。