7月23日、渡辺満子氏(左)と握手を交わす劉小愛氏。(北京=新華社記者/肖月)
【新華社北京8月1日】中国北京市海淀区大西山の孫子書院で23日、中日映画交流座談会が開かれた。会場では、中日友好協会元理事の劉小愛(りゅう・しょうあい)氏が、日本の大平正芳元首相の孫娘で、著名メディアプロデューサーの渡辺満子氏に中国絵画「墨蘭図」を贈った。絵の左側には篆書体で「願如風有信、蘭香伝友誼(風のごとく便りが届き、ランの香りが友情を伝えることを願う)」と書かれている。劉氏は、両国の友好を象徴するランの香りが風に乗って届いてほしいと、絵に込めた願いを説明した。
劉氏は中国絵画の巨匠、董寿平(とう・じゅへい、1904~97年)の「墨蘭図」の技法を受け継ぐ。董氏は1960年代のラン外交を代表する人物で、招きに応じて何度も日本を訪れた。劉氏は、ランを通じて友情を結び、この文化的共通認識と国際友好の美談を受け継いでいきたいと語った。
ランは古くから中日両国の文人墨客に愛されてきた。劉氏は、董寿平のラン水墨画に見られる卓越した鉤勒法(こうろくほう、輪郭線を描いて中を塗りつぶす技法)を受け継ぐ中で色彩に大胆な革新を加え、独自の個性を確立。その画風は「小愛蘭花」と呼ばれる。劉氏は、小愛蘭花は継承だけでなく発展でありたいと説明。今年は中日平和友好条約締結45周年に当たることから、これを機に初心を振り返り、両国文芸界の交流を促進し、共に未来を展望したいと語った。(記者/肖月)pagebreak
7月23日、墨蘭図を見せる劉小愛氏(右)。(北京=新華社記者/肖月)pagebreak
7月26日、劉小愛氏の作品「幽蘭」。(北京=新華社配信/劉智勇)