成都ユニバ開会式歓迎レセプションにおける習近平主席のあいさつ（全文）

   【新華社成都７月３０日】中国の習近平（しゅう・きんぺい）国家主席と彭麗媛（ほう・れいえん）夫人は２８日、四川省成都市の金牛賓館で第３１回ＦＩＳＵワールドユニバーシティゲームズ夏季大会（成都ユニバ）の開会式出席のため訪中した各国と国際機関からの来賓を歓迎するレセプションを開いた。習近平氏のあいさつの全文は次の通り。

   尊敬する同僚の皆さん

   尊敬するエダー会長代行

   ご在席の皆さん、友人の皆さん

   夏の盛りに、成都で皆さんと集まり、共に第３１回ＦＩＳＵワールドユニバーシティゲームズ夏季大会（成都ユニバ）を迎えられることを大変うれしく思います。まず初めに、中国政府と中国人民を代表し、私と妻の名において、ご来賓の皆さんを心から歓迎いたします。

   成都ユニバは今夜、正式に開幕します。中国は「簡略、安全、精彩」という運営理念を堅持し、新型コロナウイルス感染症などの不利な要因の影響を克服し、厳粛な約束を真摯に履行し、成都ユニバの円滑な開催を確保し、国際青少年スポーツの発展に新たな貢献を果たします。

   ご在席の皆さん、友人の皆さん

   ユニバーシアードは、その誕生以来、常に青春と団結、友情の祭典であり続けてきました。

   われわれは世界の若者と手を携え、若い活力で世界の平和と発展を促進しなければなりません。国同士の友好は民間の親しさにかかっており、民間の親しさは若者から始まります。世界中の若者が理想を抱き、責任を引き受けるとき、人類の未来が開かれ、平和と発展という崇高な事業は達成の希望が生まれます。中国は、ＦＩＳＵおよび各国・各地域の代表団と協力し、成都ユニバを中国の特色、時代の息吹、青春の装いをまとった国際的なスポーツ大会にしたいです。世界中の若い友人たちが大会を通じて出会い、互いを知り、理解を深めるようにし、人類の進歩を促進するために新たな原動力を提供したいです。

   われわれはユニバーシアードの趣旨を発揚し、団結した姿勢で世界的な課題に対応しなければなりません。６２年前、ＦＩＳＵ創設者のシュライマー氏（Ｄｒ．Ｐａｕｌ　Ｓｃｈｌｅｉｍｅｒ）は、「ユニバーシアードは友情の祭典である」と述べました。この有名なユニバーシアードの宣言と「友情、博愛、公平、剛毅、正直、協力、発奮」という趣旨は、世界の大学生スポーツに精神的な啓発を与えるとともに、現在の世界の変化、時代の変化、歴史の変化に対応するための有益な手本を提供してくれます。われわれはスポーツを通じて団結を促進し、国際社会のために前向きなエネルギーを集め、気候変動や食糧危機、テロリズムなど世界的な課題に共同で取り組み、協力してより良い未来を築かなければなりません。

   われわれは交流と相互学習を深め、包容力に富んだ姿勢で、「和して同ぜず」による精神的な故郷を築くべきです。文明は多様であり、世界は多彩です。若者は活力に満ちており、平等と包摂、友愛の視点から「和して同ぜず」というあり方を受け止め、好意的な眼差しをもって、互いに学び、参考とする態度でさまざまな文化に接することができるでしょう。今回の成都ユニバを契機に、全人類共通の価値観を発揚し、人類運命共同体の構築を推進する新たな章を記しましょう。

   ご在席の皆さん、友人の皆さん

   「益、古（いにしえ）より大都会なり。江山の雄あり、文物の盛あり」と言われるように、成都は歴史と文化の厚みで名高い都市であり、古くから中国内外の交流の拠点、西南シルクロードの真珠でした。現在、成都は中国で最も活気に満ちた幸せな都市の一つとされています。２３００年以上の都市の歴史を持つ成都は、あらゆる川の流れを受け入れる度量と異なるものを受容する胸襟により、常に経済発展と文化の繁栄を維持してきました。ぜひ成都の街を散策し、中国式現代化の、変化に富んだ素晴らしい光景を体験し、共有してください。

   それでは、ここで一緒にグラスを掲げましょう。

   成都ユニバの成功と、

   世界の人々の団結と友情を願い、

   来賓の方々とそのご家族のご健康を祝して、

   乾杯！