20日、北京雁栖湖応用数学研究院で、清華大学などの学生らに自身の研究を紹介する深谷賢治氏。(北京=新華社配信)
【新華社北京7月27日】中国北京市で16日から基礎科学の国際会議「第1回国際基礎科学大会」が開かれている。日本学士院会員で米ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校サイモンズ幾何物理センター教授の深谷賢治氏は、中国の数学者について「数学研究に必要な高い集中力がある」と高く評価し、中国からさらに多くの数学者が輩出されることを期待すると語った。
深谷氏は、国の未来と社会の発展には数学などの基礎科学が非常に重要だと指摘。国によって学者の考え方が異なるため、日本や中国など各国の学者間の広範な交流が数学の画期的な進展につながると述べた。
今回の会議については、今年の科学界にとって非常に重要なイベントであり、各国の学者が基礎科学の分野で研究・交流するための素晴らしいプラットフォームを提供しているとした上で「学者たちが自身の研究レベルを向上させる絶好の機会でもある」との認識を示した。
会議には各国から約800人が参加。28日までの会期中、基礎科学の三大分野である数学、理論物理学、理論コンピューター科学について議論を交わし、交流を深める。フィールズ賞やチューリング賞、ノーベル賞受賞者ら約50人が学術報告を行う。(記者/魏夢佳)pagebreak
20日、北京雁栖湖応用数学研究院で、清華大学などの学生らに自身の研究を紹介する深谷賢治氏。(北京=新華社配信)pagebreak
20日、中国の大学生と交流する深谷賢治氏。(北京=新華社配信)pagebreak
20日、北京雁栖湖応用数学研究院で、清華大学などの学生らに自身の研究を紹介する深谷賢治氏。(北京=新華社配信)