パキスタン電力相「中パ経済回廊は両国の友情の表れ」

パキスタン電力相「中パ経済回廊は両国の友情の表れ」

新華社 | 2023-07-27 18:22:26

   【新華社ラホール7月27日】パキスタンのクラム・ダストギル電力相はこのほど、東部パンジャブ州の州都ラホールで新華社の単独インタビューに応じ、中国・パキスタン経済回廊(CPEC)のエネルギープロジェクトは両国の全天候型の友情の表れだとの認識を示した。

   2013年に建設を開始した中パ経済回廊は「一帯一路」共同建設の象徴的プロジェクト。両国政府は15年に回廊を中心に、グワダル港、エネルギー、交通インフラ、産業協力を重点とする「1+(プラス)4」協力枠組みを確立した。

   ダストギル氏は、10年前、西側のどの国もパキスタンの発展を助けようとしなかったが、中国が支援を提供してくれたと指摘。交通インフラの改善を支援しただけでなく、エネルギー分野の大型協力プロジェクトの推進にも力を入れ、パキスタンの人々に両国の全天候型の友情を示したと述べた。

   在パキスタン中国大使館のデータによると、中パ経済回廊が22年末時点でパキスタンに計254億ドル(1ドル=約140円)の直接投資をもたらし、計23万6千人分の雇用を創出したほか、高速道路510キロ、電力8千メガワット、基幹送電線886キロの新規整備を支援した。

   ダストギル氏は、中国企業が建設を請け負った水力発電所やタール炭田の石炭・電力一体化プロジェクト、直流送電プロジェクトなどはいずれも回廊の枠組みの下で行われるエネルギー協力の注目点だと表明。スキ・キナリ水力発電所の建設は現在、着実に進んでおり、カロット水力発電所はすでに商業運転を開始しているとし、「回廊の枠組み下のプロジェクトにより、パキスタンのエネルギー供給は輸入依存から自給自足へと変わりつつある」と述べた。

   南部の都市マティアリとラホールを結ぶ総延長886キロの直流送電プロジェクトにも触れ、パキスタンの南北をつなぐ基幹送電線になるとし、「パキスタンのエネルギー発展の未来、経済の進歩、南北を貫く電気の『大動脈』に対する中国の歴史的な貢献だ」と強調した。

   今年は回廊始動10周年にあたる。ダストギル氏は、パキスタンの人々はこの10年間、中国が支援するプロジェクトが立ち上げられ、回廊の枠組み下のエネルギー事業が形になり、国内各地に広がるのを見届けてきたと指摘した。

   また、中国の企業は先進的な技術や管理経験を導入し、パキスタンのエンジニアや労働者に先進的な知識を授けているとし、「パキスタンは時代遅れの技術を徐々に淘汰し、中国の新たな技術を使うようになりつつある」と語った。

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