成都の歴史裏付ける遺跡エリア、一般公開開始 四川省

成都の歴史裏付ける遺跡エリア、一般公開開始 四川省

新華社 | 2023-07-24 09:07:13

   18日、四川省成都市の東華門遺跡公園。(成都=新華社配信)

   【新華社成都7月24日】中国四川省成都市にある東華門遺跡公園の外側遺跡エリアが20日、一般公開を始めた。

  東華門遺跡には、摩訶(まか)池や蜀王府、清代の科挙の地方試験「郷試(きょうし)」の会場「貢院」など、秦・漢代から明・清代まで2300年にわたる歴史的・文化的遺構がある。景徳鎮御窯(ぎょよう)の青花磁器や格式の高い建物に使われた五代十国時代の緑釉獣面文瓦当(りょくゆうじゅうめんもんがとう、筒瓦の先端部分)など重要な遺物が出土しており、成都という都市が2300年もの間、同じ場所で同じ名前を保って存続してきた有力な証拠であるとともに、成都の都市発展の軌跡と経緯の裏付けとなっている。

  遺跡が眠る一帯に建てられた成都スポーツセンターは1992年に供用を始め、中国サッカー甲Aリーグの四川全興チームの本拠地として、四川省のサッカーファンたちの思い出を刻んできた。2013年に実施した施設の改修工事中に広範囲の古代都市遺構が偶然見つかり、大規模な発掘調査が行われた。

  外側遺跡エリアが公開されたことで、神秘のベールに包まれていた遺跡の姿が明らかになった。明代蜀王宮の水路遺跡の展示現場で、水路の通路(階段)を降りていくと、青れんがで造られた古い趣のある溝渠(こうきょ)がある。一番外側は紅砂岩の長方形ブロックをびっしりと積み上げて補強されており、れんがや石が流水による風化・浸食を受けた痕跡がかすかに見える。

  遺跡公園の外側エリアは、遺跡のそのままの姿を残した原状展示と当時の状態をシミュレートした模擬展示の2種類の方法を取っており、明代蜀王宮の水道遺跡は原状展示、その他の多くは模擬展示となっている。(記者/康錦謙)pagebreak

   18日、四川省成都市の東華門遺跡公園。(成都=新華社配信)pagebreak

   18日、東華門遺跡公園内にある隋代の摩訶池の護岸。(成都=新華社配信)

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