深海にパイプラインを敷設したエンジニア 海南省

深海にパイプラインを敷設したエンジニア 海南省

新華社 | 2023-07-24 15:06:12

   海底パイプラインを敷設する「海洋石油201」。(6月22日撮影、三亜=新華社配信)

   【新華社海口7月24日】中国海南省の陵水リー族自治県海域でこのほど、大型深海ガス田「深海1号」の第2期プロジェクトの鍵となる海底パイプラインの敷設が完了した。パイプラインの直径は20インチ(約51センチ)で、全長は約115キロ。中国の深海パイプライン建設能力と深海設備技術は大きく進展した。

  中国海洋石油集団(CNOOC)の海底パイプライン建設高級工程師(シニアエンジニア)、呉華林(ご・かりん)さん(36)は、一貫して海底パイプラインの建設業務に携わるプロジェクトのキーパーソンだ。

  呉さんの作業現場は通常、海洋プラットフォームの鋼製デッキの上で、強い日差しが直射し、温度が55度に達することもあるが、クレーンによる組み立て作業中にパイプがぶつからないよう、常に現場で目を光らせていなければならない。同時に、作業員が定められた順序、方向、基準に従って作業が続けられるよう、わずかなミスも生じないよう監督する。

  海底パイプラインは、複数のパイプ、部品を溶接してできている。アーク溶接作業中、人体は灼熱の太陽にさらされ、さらに溶融池と鋼製デッキからの赤外線輻射熱を浴びるが、安全確保のため作業中の扇風機の使用は禁止されている。確実で安定した質の高い溶接を行うため、呉さんは現場を守り、問題が発生した場合、真っ先に解決策を考えなければならない。

  5日、呉さんは海洋プラットフォームから陸地に戻った。1カ月近く揺れる洋上で過ごしていたため、陸地での生活に慣れるにはまだ数日かかる。(記者/陳子薇)pagebreak

   パイプラインを溶接する「海洋石油201」の作業員。(6月22日撮影、三亜=新華社配信)pagebreak

   パイプライン敷設作業の重要事項を説明する呉華林さん(左)。(5月28日撮影、三亜=新華社配信)pagebreak

   アンビリカルケーブル保護管の設置作業を指揮する呉華林さん。(5月6日撮影、三亜=新華社配信)

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