長江と黄河にまたがる重要水利プロジェクト「引漢済渭」の通水成功

長江と黄河にまたがる重要水利プロジェクト「引漢済渭」の通水成功

新華社 | 2023-07-18 08:50:41

   16日、陝西省西安市周至県にある黄池溝配水ハブ付近を流れる黒河。引き込まれた漢江の水の一部が黒河に流れ込む。(小型無人機から、西安=新華社記者/邵瑞)

   【新華社西安7月18日】中国で10年余りかけて進められてきた重要水利プロジェクト「引漢済渭」が16日、先行通水に成功した。長江最大の支流、漢江から引き込んだ水を長さ約100キロの秦嶺送水トンネルに通し、黄河最大の支流である渭河に供給することで、長江と黄河を関中(陝西省・渭河流域)で連結する。

   陝西省では水資源が慢性的に不足している上、水の分布に偏りがあった。水不足は関中や省北部地域の経済、社会の発展が遅延する大きな要因となっていた。

   2011年末に着工した「引漢済渭」プロジェクトは水調達(第1期)と送配水(第2期、3期)を合わせた総投資額が約516億元(1元=約19円)に上る。第1期工事はほぼ完了し、第2期も一部が完成した。

   プロジェクトは世界的な難題を含む多くの技術的難題を克服し、初めて秦嶺山脈を底部から横断して長江流域の漢江の水を黄河流域に移す。運用開始後は受水エリアの総面積が1万4千平方キロに達し、1411万人に恩恵をもたらし、500万人分の都市用水を確保する。

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16日、陝西省西安市周至県の黄池溝配水ハブ。(小型無人機から、西安=新華社記者/邵瑞)pagebreak

16日、「引漢済渭」プロジェクトの通水を実現した陝西省西安市周至県の黄池溝配水ハブ。(小型無人機から、西安=新華社記者/邵瑞)pagebreak

16日、陝西省西安市周至県にある黄池溝配水ハブの秦嶺トンネル出口。(西安=新華社記者/邵瑞)pagebreak

16日、陝西省西安市周至県の黄池溝配水ハブに設けられている複数の水門。(西安=新華社記者/邵瑞)pagebreak

16日、「引漢済渭」プロジェクトの通水を実現した陝西省西安市周至県の黄池溝配水ハブ。(西安=新華社記者/邵瑞)pagebreak

16日、陝西省西安市の黒河金盆ダム。漢江の水を西安供水パイプラインに通し、市内へ送る。(小型無人機から、西安=新華社記者/邵瑞)pagebreak

「引漢済渭」プロジェクトの水利施設、黄金峡水利ハブ。(資料写真、西安=新華社配信)pagebreak

「引漢済渭」プロジェクトの水利施設、三河口水利ハブ。(2022年4月19日、小型無人機から、西安=新華社記者/邵瑞)

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