【新華社北京7月18日】今年は「一帯一路」構想の提起10周年を迎える。中国税関総署はこのほど、「一帯一路」沿線諸国との貿易額が2013年の6兆4600億元(1元=約19円)から22年には13兆7600億元に増え、10年で2・1倍になったと発表した。今年上半期(1~6月)も前年同期比9・8%増の6兆8900億元と急増傾向が続き、伸び率は貿易額全体を7・7ポイント上回った。以下の主な特徴を持っている。
①産業の連携が一段と深まった。沿線諸国への中間財輸出は、自動車部品が39・3%、リチウムイオン電池が34・3%、自動データ処理機械向け部品が28・9%それぞれ増加し、輸入は、エネルギー商品が5・7%、農産物が17・9%それぞれ増加した。
②相互接続の効果が顕在化した。ここ数年、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」、中国西部地域と東南アジアを結ぶ物流ルート「西部陸海新ルート」、中国ラオス鉄道などは効果を発揮し続け、沿線諸国との相互接続レベルは大幅に向上した。1~6月の鉄道輸送方式による貿易額は23・8%増となり、沿線諸国との貿易額の伸びを14・0ポイント上回り、12カ月連続の2桁増となった。道路輸送方式による貿易額は63・6%増となり、53・8ポイント上回り、5カ月連続で30%以上増加した。
③中・西部地域が特に好調だった。中・西部地域の貿易額は23・2%増となり、沿線諸国との貿易額に占める割合は21・2%と前年同期から2・3ポイント拡大した。うち広西チワン族自治区、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区は沿線諸国との貿易額がそれぞれ50%以上増加した。