明治、中国での事業展開を強化 天津の乳製品工場がフル稼働

明治、中国での事業展開を強化 天津の乳製品工場がフル稼働

新華社 | 2023-07-14 08:35:06

   明治乳業(天津)の工場。(資料写真、天津=新華社配信)

   【新華社天津7月14日】日本の食品大手、明治の中国事業を統括する明治(中国)投資(明治チャイナ)が建設・運営する明治乳業(天津)の工場がこのほど、稼働を開始した。

  中国北部最大の港湾都市・天津に位置する同工場は、明治チャイナが7億500万元(1元=約19円)を投資し、中国華北地区に初めて設立した工場となる。製品は主に牛乳とヨーグルトで、主に北京や天津、青島などで販売され、華北市場における同社の事業展開を強化する役割を担う。

  明治は1989年に中国市場に進出。広州や上海、蘇州などにアイスクリームやチョコレートビスケット、乳製品など4工場を合資や独資の形式で設立した。

  明治チャイナの松井タモツ総経理は「中国で多くの消費者が糖分の多い食品を避け、ジョギングやフィットネスの習慣を身につけるなど、飲食に対する意識が変化した」と述べ、消費者の生活が豊かで充実したものに向かうとともに、健康への関心も高まっているから、明治チャイナは健康価値と付加価値の高い製品を提供し、健康的な食生活を求める中国の消費者に貢献することを目指していると述べた。

  松井氏によると、明治チャイナは現在、主に北京、上海、広州、深圳のような大都市、一部の主要な地方都市で営業活動を行っており、また、他の都市や地域にも視野を広げ、新規事業の開発を強化していく。

  松井氏は「中国政府の共同富裕政策の下で、地方都市や中小都市には将来的により大きな経済発展の可能性があると期待している」と述べ、より多くの中国の消費者が自らの健康ニーズに合った食品を選ぶようになるはずだと指摘した。

  明治チャイナは天津工場のほか、広州と上海にも工場を建設しており、いずれも2024年に稼働予定となっている。3工場と牧場への総投資額は45億人民元に上る。

  同社は今年の第1四半期(1~3月)、中国市場における食品事業で2桁成長を達成した。松井氏は「中国での生産能力を最大化し、中国の消費者に健康食品を提供するとともにグループ事業の新たな進展を実現していく」と意気込みを語った。(記者/梁姉)pagebreak

   明治(蘇州)の工場で働く検査員。(資料写真、蘇州=新華社配信)

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