天津市で開かれた2022中国(天津)国際モーターショーで、VWが出展した純電気自動車(BEV)。(2022年11月10日撮影、天津=新華社記者/孫凡越)
【新華社上海7月14日】独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループの中国法人、大衆汽車集団(中国)のラルフ・ブラントシュテッター董事長兼最高経営責任者(CEO)は6日、上海市嘉定区で開かれた2023年中国自動車フォーラムで、「在中国、為中国(中国で、中国のために)」戦略を実行し、技術と製品の現地化を推進していく方針を明らかにした。新たに設立した大衆汽車(中国)科技については、投資額が75億元(1元=約19円)に上る同社最大の研究開発センターで、先進的な純電気自動車(BEV)技術とコネクテッド技術の発展に注力すると説明した。同社は今後、早い段階からサプライヤーを研究・開発に参加させるほか、ソフトウエアに関しては中国の現地パートナーへの依存を強めていくとした。
同氏はまた、中国はVWにとって重要な戦場だとし、2030年までに中国市場で販売する新車の74%を新エネ車とし、30車種以上の新車を発表する計画を明らかにした。競争の激化と価格の低下は中国自動車市場の短期的な課題であり、長期的な発展には健全な競争構造が必要だとの見方も示した。