【新華社昆明7月8日】中国人古生物学者を含む研究チームはこのほど、最新の研究を通じ、2億4千万年前に生息したケイチョウサウルス(貴州竜)の春機発動期(思春期)の発達に関して、雄のよりたくましい前肢が春機発動期の発達終了後における「性的二形」を表していることを発見したと明らかにした。関連の研究成果は国際学術誌「カレントバイオロジー」に掲載された。
同じ種の異なる性別間でみられる顕著な身体的差異は、長い間「性的二形」または「第二次性徴」と呼ばれてきた。
ケイチョウサウルスは2億4千万年前に生息していた小型の海生爬虫類で、その化石は中国貴州省黔西南(けんせいなん)プイ族ミャオ族自治州興義市と雲南省曲靖市富源県で広く見つかっている。ケイチョウサウルスの化石には、数量の多さと「性的二形」という二つの際立った特徴があり、春機発動期の発達を研究することができる。

雲南省曲靖市富源県で見つかったケイチョウサウルスの化石。(資料写真、昆明=新華社配信/李強)
研究チームは、幼年期、春機発動期、成年期、それぞれの個体の骨組織を比較し、骨密度と成長速度を分析することで、ケイチョウサウルスは春機発動期に急速に成長したという結論に達し、春機発動期の発達開始と終了に関する情報を取得した。春機発動期の雄では個体の上腕骨中軸断面が徐々に三角形を形成していくが、雌と幼体の上腕骨中軸断面は楕円形のままだった。

ケイチョウサウルスの上腕骨の形態変化。(資料写真、昆明=新華社配信/李強)
論文の責任著者を務めた合肥工業大学の劉俊(りゅう・しゅん)教授は、「上腕骨中軸の形状の変化は筋肉の付着面積の増加に対応しており、これは雄の個体の前肢がよりたくましく発達することを示している」と指摘。ケイチョウサウルスの雄は強い捕食圧力と頻繁な闘いに直面する中で、前肢は強い外部刺激に耐えなければならず、そのため春機発動期には前肢の筋肉を発達させる必要があったとし、たくましい前肢は雄の繁殖行動にも有利だったと説明した。
この研究は、中国、ドイツ、日本の古生物学者が共同で完成させた。