6日、中国初のオープンソースデスクトップOS「開放麒麟1・0」。(スクリーンショット、北京=新華社記者/張漫子)
【新華社北京7月7日】中国初のオープンソースデスクトップ基本ソフト(OS)「開放麒麟(OpenKylin)1・0」がこのほど、正式にリリースされた。これにより、中国がシステムコンポーネントの独自選択能力とOSの独自構築能力を持つようになったことが示された。
今回リリースされた開放麒麟1・0はOSのソースコードを開放する方式で、多数の開発者が参加して研究開発した。中国の独自イノベーションによる国産オープンソースデスクトップOSとなっている。
6日、麒麟軟件が立ち上げを主導したデスクトップOSのオープンソースコミュニティー「開放麒麟」に関するデータ。(スクリーンショット、北京=新華社記者/張漫子)
中国電子信息産業集団傘下、麒麟軟件の関係責任者によると、開放麒麟1・0は20以上のコアコンポーネントの独自選択と構築が完了し、システム性能や動作互換性、サウンド・ビデオ処理、ファイルの読み書き、ネットワークの安定性、画像表示、セキュリティーなどにおける先進性と優位性を確保。これにより中国は、既存のデスクトップシステムの主要技術が長期にわたって外国に依存してきたという現状から脱却すると見込まれる。
開放麒麟を含む麒麟シリーズのOSは、パソコンやスマートフォンなどのハードウエア製品上での動作が可能。開放麒麟のソフトウエアストアではサードパーティーにより、日常事務や生活・娯楽、プログラム開発などさまざまなシーンでのニーズに対応した千以上のソフトが提供されている。(記者/張漫子)