甘粛省武威市古浪県で苗木の手入れをする八歩沙営林場の郭万剛(かく・ばんごう)場長。(6月2日撮影、蘭州=新華社記者/范培珅)
【新華社蘭州7月5日】中国甘粛省ではここ数年、荒漠化(砂漠化に土壌侵食や塩類集積などを加えた概念)総合対策分野で模索と実践を続けている。砂防・治砂の単一プロジェクトから「山・川・林・田・湖・草・砂」の体系的な整備まで、さまざまな取り組みにより荒漠化や砂漠化の進行を防ぎ、かつては砂漠だった多くの地域で緑があふれるようになった。
太陽光発電治砂プロジェクトは、太陽光パネルによる発電と、パネル下での作物栽培、パネル間での家畜の飼育により、治砂と土壌改良を行う取り組みで、太陽光発電産業と生態環境改善の緊密な融合を実現している。太陽光発電による治砂や砂地植物の販売などの砂漠産業から得た収益を荒漠化予防・改善に充てることで、循環的な発展を目指す。
第6次中国荒漠化・砂漠化モニタリング調査の結果によると、省内の荒漠化した土地は前回調査時より2627平方キロ、砂漠化した土地は1045平方キロ減少した。pagebreak
甘粛省武威市民勤県薛百鎮に広がる梭梭(ソウソウ)の人工林。(5月31日、小型無人機から、蘭州=新華社記者/范培珅)pagebreak
甘粛省武威市涼州区の九墩灘太陽光発電治砂モデル区で散水パイプを管理する作業員。(6月1日撮影、蘭州=新華社記者/范培珅)pagebreak
甘粛省武威市涼州区の九墩灘太陽光発電治砂モデル区にある太陽光発電施設。(2月18日、小型無人機から、蘭州=新華社記者/范培珅)pagebreak
甘粛省武威市古浪県の北部砂漠で、住民と「草方格(わらなどを地面に格子状に埋め込んで砂の移動を防ぐ技術)」を作る治砂作業員。(2020年3月6日、小型無人機から、蘭州=新華社記者/范培珅)