6月26日、中国人民大学2023年卒業式の後、記念撮影をする修士課程の卒業生。(北京=新華社記者/任超)
【新華社北京7月4日】中国各地では大学の卒業式シーズンを迎えており、各大学の卒業式や卒業生が着用する特色ある式服(アカデミックドレス)も頻繁に検索ワード上位に登場して注目を集めている。
中国の式服では、学位によって角帽のタッセル(房飾り)、ガウンの色が異なり、フードの縁飾りの色で専攻を表す。1994年、中国国務院学位委員会は「式服の使用推奨に関する通知」を公布し、式服の標準化・体系化を進めた。ガウンとタセルの色は学位により異なり、文、理、工、農、医、軍事の六系統ごとにそれぞれ、ピンク、グレー、黄、緑、白、赤の縁飾りが施される。
近年では、各大学の歴史、文化と結び付け、校訓、校章、文物など特別な文化的シンボルを式服に付け加える大学もある。6月26日夜、中国美術学院の卒業式では、教員・学生チームが独自に創作した「五行五色」式服もインターネット上で大きな話題となった。
「盤扣(パンコウ、チャイナボタン)」、マンダリンカラー(立て襟)、中国結びなど中国ならではの要素を取り入れ、中国風を際立たせているものもある。個性あふれる式服もまた、卒業生の人気を集めている。(記者/彭純、李卓璠)pagebreak
中国美術学院の卒業生。同学院の式服のデザインは、道家文化の「五方色」を取り入れ、より中国の特色にあふれている。(6月13日撮影、北京=新華社配信/尚花)pagebreak
黒い学士課程用式服を着た北京大学の卒業生。服に同大学の校章が縫い付けられている。(6月10日撮影、北京=新華社記者/李卓璠)pagebreak
中国人民大学の卒業生。同大学式服のフードの縁と袖口には、同大学の歴史にまつわるハクモクレンや宝塔山などがあしらわれている。(6月21日撮影、北京=新華社配信/樊一)pagebreak
清華大学の卒業生。同大学の式服の袖口には、同大学の象徴的建築物「二校門」が描かれ、縁飾りには校花のハナズオウとライラックが見える。(5月11日撮影、北京=新華社配信/余淼)pagebreak
北京交通大学のキャンパスで記念撮影をする赤と黒の博士課程用式服を着た卒業生。(2021年6月19日撮影、北京=新華社記者/徐欽)