IAEAが日本の汚染水放出計画を容認しないよう望む 中国外交部

IAEAが日本の汚染水放出計画を容認しないよう望む 中国外交部

新華社 | 2023-06-29 10:15:46

   【新華社北京6月29日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は28日の定例記者会見で、中国は国際原子力機関(IAEA)が日本の放射能汚染水の海洋放出計画を容認せず、客観性、専門性、公正性の原則を堅持し、科学的・歴史的検証に耐えうる評価報告書を出すよう希望すると表明した。

   毛氏は記者から「韓国メディアは、匿名の関係者の話として、日本政府がIAEAの福島放射能汚染水処理技術作業チームの最終評価報告書の草案を事前に入手した上で実質的に修正する意見を提出し、最終報告書の結論に不当な影響を与えたと伝えた。日本政府の関係者がIAEA事務局の職員に100万ユーロ(1ユーロ=約157円)超える金銭を渡したともしている。中国はこれにどうコメントするか」と聞かれ、次のように述べた。

   中国は関連報道に高い関心を寄せている。日本政府は関連報道に納得のいく説明をする責任がある。IAEA事務局も対応すべきだ。報道は実際に日本の汚染水海洋放出に対する国際社会の懸念を高めており、人々にはIAEA技術作業チームの最終評価報告書の結論の公正さと客観性を疑問視する理由がある。

   この問題で中国の立場は一貫している。汚染水の海洋放出は国際社会の共通の利益に関わり、日本一国だけのことではない。中国は日本に対し、国際社会と国内民衆の懸念を直視し、海洋排出計画の強行をやめ、科学的、安全的で透明性のある方法で汚染水を確実に処理し、厳格な国際監督を受けるよう促す。

   中国は、IAEAが日本の放射能汚染水の海洋放出計画を容認せず、客観性、専門性、公正性の原則を堅持し、技術作業チームの各専門家の意見を十分に尊重、採用し、科学的・歴史的検証に耐えうる評価報告書を出すよう希望する。国際社会は注視していく。

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