スマート高速鉄道からリニアまで 中車長客の革新と模索

スマート高速鉄道からリニアまで 中車長客の革新と模索

新華社 | 2023-06-29 09:22:49

   初の浮上運行を達成した中車長客独自開発、製造の最高時速600キロ高温超電導リニアシステム。(資料写真、長春=新華社配信)

   【新華社長春6月29日】中国の鉄道車両最大手、中国中車(CRRC)傘下で吉林省長春市に本社を置く中国中車長春軌道客車(中車長客)は現在、中国の軌道交通設備分野におけるリーディング・カンパニーの一つとなっており、国内各地を疾走する高速鉄道列車の約4割を生産している。

  2022年北京冬季五輪・パラリンピックを輸送面で支えた京張高速鉄道(北京市-河北省張家口市)スマート動車組(動力分散式列車)は、近年の同社イノベーション製品の代表格と言える。張国芹(ちょう・こくきん)氏はまだ30代ながら、同高速鉄道「復興号」スマート動車組の電気設計主管を務める。張氏によると、設計チームは3カ月余りオフィスに閉じこもり、車両前部の電気システムだけでも42のプランを作成、各種システムについて1800部以上の技術仕様を設計、5千枚以上の構造図を描いたという。

  時速350キロでの自動運転や高精細テレビ放送、衛星測位システム「北斗」を活用した自動発車と正確な停車、自動ドア制御など、京張高速鉄道スマート動車組は数々の技術的飛躍を成し遂げた。

  リニア軌道交通技術は現在、世界の軌道交通技術における重要な攻略ポイントの一つとされる。中車長客は、従来型軌道交通分野のメーカーとして、ここ数年リニアシステム関連技術に大きな力を注いできた。すでに中低速、常電導高速、超電導高速など、さまざまな速度レベルと運用シナリオに対応するリニアシステム統合技術を習得しており、同社が独自開発した最高時速600キロの高温超電導リニアシステムはこのほど、初の浮上運行に成功した。(記者/馬暁成)pagebreak

   中車長客が研究開発した京張高速鉄道「復興号」スマート動車組(動力分散式列車)。(資料写真、長春=新華社配信)

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