中国の自動運転大規模モデル、トップ国際会議で「最優秀論文賞」受賞

中国の自動運転大規模モデル、トップ国際会議で「最優秀論文賞」受賞

新華社 | 2023-06-28 15:30:58

   CVPR2023最優秀論文賞の公式ウェブページ。(スクリーンショット、上海=新華社配信)

  【新華社上海6月28日】コンピュータービジョンやパターン認識に関するトップ国際会議の一つ「CVPR(Computer Vision and Pattern Recognition)2023」は22日、最優秀論文賞などを発表した。上海人工知能実験室(AIラボ)と武漢大学、画像認識システムを手掛ける商湯科技開発(センスタイム)が共同提出した自動運転の汎用大規模モデルに関する論文が、9155件の応募論文の中から今年のCVPR最優秀論文賞に選ばれた。

  コンピュータービジョン分野の三大トップ国際会議において、中国の学術機関が筆頭機関となった論文が最優秀論文に選ばれたのはこの10年で初めてだという。

  この論文で研究者らは、「知覚と意思決定が統合された」自動運転の汎用大規模モデルを提案し、自動運転技術と産業の発展の新たな方向性を示した。研究者の1人は、自動運転は多くの学術分野の知識にまたがる非常に複雑な技術だと説明した。

  この論文は、さまざまなタスクをモジュール化処理する現在の方法を打破し、知覚・予測・計画という三つの主要タスクと六つのサブタスクに統合することにより、車線予測精度が30%向上し、計画誤差が28%減少するなど、自動運転の計画効果を飛躍的に高められると提案している。この「大規模モデル」案を産業界に応用すれば、ハードウエアのコストが大幅に削減できるほか、移動の安全性と快適性の向上にも役立つという。(記者/周琳、董雪)

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