天津と神戸が友好都市50周年 都市が見守った中日民間友好

天津と神戸が友好都市50周年 都市が見守った中日民間友好

新華社 | 2023-06-28 10:07:55

   24日、天津・水上公園の神戸園で開かれた天津市・神戸市友好都市提携締結50周年記念活動で園内を見学するゲスト。(天津=新華社記者/張宇琪)

   【新華社天津6月28日】中国天津市で最大の公園、水上公園にある日本庭園「神戸園」で24日、「友好を続け、共に未来を創る」をテーマとした天津市と神戸市の友好都市提携締結50周年記念活動が行われた。

  会場では50周年写真展も開かれ、中日民間友好の歴史を記録した写真の数々が展示された。

  神戸園が建設されたのは1989年。設計案は日本側が提示し、建設には日本の技術者も多く関わった。現在も市民憩いの場として親しまれている。

  1973年6月24日、天津と神戸は中日国交正常化の翌年に友好都市提携を締結した。中日両国間で最初の友好都市提携であり、新中国成立後初の海外との友好都市提携でもあった。両市はその後、港湾物流や医療衛生、都市緑化、動物繁殖研究、文化、スポーツなどの分野で成果が豊かな交流・協力を実施してきた。

  天津市の張工(ちょう・こう)市長は今年の祝賀書簡で「双方の友好関係はこの50年、両市政府と市民の共同の努力の下で絶えず深化してきた」と表明。両市は「幅広い分野、高い水準、深いレベルの交流枠組みを形成している」と指摘した。

  神戸市の久元喜造市長も祝賀書簡で「様々な分野において、特に市民レベルでの相互交流・相互理解が一層深まっていくことを期待する」と表明した。

  天津が新型コロナウイルスとの闘いで重要な時期を迎えていた2020年2月、神戸市はマスク1万2千枚を同市に寄贈した。2カ月後には天津市が神戸の感染対策支援のため医療用マスク2万枚、2級防護服1千セット、3級防護服3千セットを贈った。両市は海を隔てていても、互いに助け合うことで共に困難を克服した。

  久元市長も書簡で「両市は阪神・淡路大震災や新型コロナウイルス感染症など様々な困難に直面することもあったが、お互いの強みを発揮し、助け合いながら乗り越えてきた」と指摘している。

  港は両市共通の強みであり、双方の多くの協力も港を起点としている。天津港と神戸港は1980年8月26日に友好港湾提携を締結。天津港にとっては外国の港と締結した最初の友好港提携となった。天津港務局は84年に神戸港湾局の鳥居幸雄局長を最高顧問として招聘し、鳥居氏は天津港の貨物・船舶停滞問題の解決に貢献した。

  天津港業務部の劉鑫(りゅう・きん)航路開発経理によると、天津港は現在、日本向けに十数路線のコンテナ定期航路を開設している。主な目的地は東京や神戸、大阪、名古屋など30港余りで、北海道や関東、中部、近畿など八大地域をカバーする。

  天津と神戸の友好に象徴されるように中日両国間の民間交流は深まり続け、より多くの日本企業が天津市を訪れ、互恵・ウィンウィンの中で経済・貿易協力を拡大している。

  神戸国際コミュニティセンター天津事務所の高橋健司所長は「神戸と天津は多くの類似点がある。いずれも歴史ある港町で、天津の豊かな歴史的雰囲気は神戸とよく似ている。天津は現在、伝統と現代先進技術が融合する国際的大都市になった。わたしの中国での仕事は天津と神戸の友好交流事業に注力することだ」と語った。(記者/毛振華、張宇琪、梁姊)pagebreak

   24日、天津・水上公園の神戸園で開かれた天津市・神戸市友好都市提携締結50周年記念活動。(天津=新華社記者/張宇琪)pagebreak

   24日、天津・水上公園神戸園の入口。(天津=新華社記者/張宇琪)pagebreak

   天津港のふ頭に停泊する大型コンテナ船。(資料写真、天津=新華社配信)

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