【新華社北京6月27日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は26日の定例記者会見で、米国は新型コロナウイルスの起源問題の政治化、道具化、武器化を直ちにやめ、他国への中傷と責任転嫁をやめ、国際社会の正当な懸念に早急に応えるべきだと表明した。
毛氏は記者から「米情報部門は23日、バイデン大統領が3月に署名した『コロナ起源の情報開示法』に基づき、関連情報の機密指定を解除して公開した。中国科学院武漢ウイルス研究所と新型コロナウイルスの起源との潜在的関連性への関心が示されていたが、中国はどうコメントするか」と聞かれ、次のように述べた。
中国は新型コロナウイルスの起源問題で、科学的事実の尊重を一貫して主張してきた。世界の科学的な起源調査を積極的に支持し、それに参加し、いかなる形の政治的操作にも断固反対してきた。中国は新型コロナウイルスの起源調査に協力して世界保健機関(WHO)の国際専門家チームを自国に複数回招いた唯一の国であり、専門家とWHOの科学諮問団(SAGO)との間で起源調査の進捗状況を共有する機会を複数回設けた唯一の国でもある。新型コロナウイルスの起源問題で中国が共有したデータと研究結果は最も多く、貢献も最も大きい。中国のオープンかつ透明で責任ある姿勢を十分に示している。
「実験室からの流出は極めて不可能」というのは、中国・WHO合同専門家グループによる武漢の関連実験室の視察、関係研究者との深い意見交換から得られた権威ある科学的結論だ。中国・WHOの起源解明に関する合同研究報告書にも正確に反映され、国際社会と科学界からも広く認められている。
米国は起源問題の政治化、道具化、武器化を直ちにやめ、他国への中傷と責任転嫁をやめ、自国に存在する各種の疑問点に知らぬふりするのをやめ、国際社会の正当な懸念に早急に応えるべきだ。感染疑いのある自国の初期患者のデータを積極的にWHOと共有し、フォート・デトリックや世界中にある生物実験室の状況を公開し、世界の人々に責任ある説明をすべきだ。