23日、2023上海匡時春季オークションの内覧会に展示された黄永玉作「多子多孫」を見る来場者。(上海=新華社記者/呉宇)
【新華社上海6月26日】中国上海市で23日、オークション会社、上海匡時拍売の2023春季オークションが開幕した。今月99歳で死去した画家の黄永玉(こう・えいぎょく)氏の作品や清末の希少な金貨が注目を集めている。
芸術家、美術教育者で中央美術学院教授を務めた黄永玉氏は、6月13日に死去した。木版画や絵画、文学に造詣が深く、生涯を通じて多くの芸術作品を残した。今回のオークションには、2011年の画作「多子多孫」と横長の書道作品「譲山齊」が出展された。
清末金貨は「1903年戸部光緒元宝庫平五分」の試作品で、直径わずか16・5ミリ。表面中央に「光緒元宝」の文字、裏面中央に雲竜文が描かれている。中国封建王朝末期の試作貨幣として中国貨幣の悠久の歴史を証明する実物資料であり、その希少性から歴史的、文化的価値が高い。
主催者によると、中国国内の貨幣市場はこの2年、比較的活発に取引されており、今回のオークションも出展品2千点余りの約半数が紙幣や現代貨幣、硬貨、古銭などの貨幣だという。(記者/呉宇)pagebreak
23日、上海匡時春季オークションの内覧会に展示された清末の試作金貨「1903年戸部光緒元宝庫平五分」。(上海=新華社記者/呉宇)pagebreak
23日、2023上海匡時春季オークションの内覧会会場。(上海=新華社記者/呉宇)pagebreak
23日、2023上海匡時春季オークションの内覧会で展示された黄永玉作「譲山齊」。(上海=新華社記者/呉宇)