世界で見つけた中国ちまきの「親戚」と「相棒」

世界で見つけた中国ちまきの「親戚」と「相棒」

新華社 | 2023-06-25 16:52:09

湖南省懐化市溆浦(じょほ)県で、「枕ちまき」を包む地元の人々。(資料写真、北京=新華社配信)

   【新華社北京6月25日】一衣帯水の隣国には、中国ちまきの美しい「親戚」がいる。大海のはるかかなたの国には、中国ちまきにそっくりの「相棒」がいる。

   世界各地では今年の端午節(6月22日)、さまざまなイベントが行われ、中国と外国の友人が一緒にちまきを食べ、ドラゴンボートレースに興じ、竜舞を見たり民謡を聞いたりして、中国の端午文化を体験した。

   中国湖南省懐化市溆浦(じょほ)県では独特な「枕ちまき」が作られている。その名の通り長い枕のような形をしたちまきで、材料にはもち米と豚のバラ肉、干し肉、卵黄、小豆などを用いる。地元住民によると、「枕ちまき」を食べるのは戦国時代の楚の詩人、屈原(くつ・げん)を記念する以外に、家族や友人と車座でちまきを分け合うことで、再会を願う縁起担ぎの意味があるという。

17日、マレーシアのマラッカ川のほとりにあるちまき店で、下ごしらえされた娘惹粽(ニョニャちまき)。(北京=新華社記者/程一恒)

   マレーシアの華人は端午節になると、広東風、広西風、福建風など各種ちまき作りに精を出す。伝統的なちまきの形や材料をベースに多くの食材を加えて、現地の特色を出した「娘惹粽(ニョニャちまき)」も生み出した。娘惹粽は藍花粽とも呼ばれ、色鮮やかな見た目で甘味、塩味、うま味、香りなどの味わいがある。現地の華人はちまきについて、先祖代々伝わる端午節の風習であり、ちまきを包んで食べることで故郷の味を思い出すことができると語る。

   メキシコにはタマルと呼ばれる伝統料理がある。トウモロコシをすりつぶした生地や塩漬け肉などをトウモロコシの皮やバナナの葉で包んで蒸したもので、見た目は中国のちまきに似ている。オアハカ州の州都オアハカにはタマルを提供する店があり、記者が訪れ端午節について説明をすると、料理人は「中国とメキシコに似たような食べ物があるなんて素晴らしい。それならオアハカで私たちと一緒にタマルを食べよう。私もいつか中国でちまきを食べてみたい」と語った。

18日、イギリスのサルフォードで2023年全英中華端午ドラゴンボート大会のプロフェッショナルクラスに出場した、英国のAmathusドラゴンボートクラブの選手。(北京=新華社記者/李穎)

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