【新華社ロッテルダム6月25日】オランダのロッテルダムでこのほど、欧州コンテナサプライチェーン(供給網)関係業者が集まる年次イベント「TOCヨーロッパ2023」が開催された。中国からは、港湾設備大手の上海振華重工(集団)、信号・照明・制御関連製品を手掛ける上海南華機電、自動運転や人工知能(AI)の商用化を手掛ける上海西井科技、港湾向けにマルチセンサーとAIの融合型製品などを提供する北京国泰星雲科技などが参加し、欧州の同業他社や協力相手に対し港湾設備分野の製品力や新製品を披露した。
不安定な金融市場や新型コロナウイルス禍、設備や労働力不足など複雑に絡み合った要因はここ数年、欧州各地の港湾を悩ませ、サプライチェーンを混乱させていた。多くの中国企業は「一帯一路」構想のもと、欧州の港湾と深く提携し、サプライチェーンの安定に寄与している。
上海振華重工の劉成雲(りゅう・せいうん)董事長は「私たちは欧州の多くの港湾と長期的で深いパートナーシップを構築してきた。多くの顧客が我が社を非常に重要な協力パートナーとみなしている」と語った。
同社は欧州で事業展開してから24年が経ち、ドイツやオランダ、ベルギー、英国、スペイン、フランスなど19カ国の大型港湾に千台近くの設備を提供しており、こうした欧州港湾の長期的な設備サプライヤーになっている。
さらに、ロッテルダムやイタリアのバド、ギリシャのピレウス、英国のリバプールなどの港湾の自動化ふ頭建設にも携わっている。劉氏は「我が社の港湾設備、ガントリークレーン、タイヤ式門型クレーンなどは現在、欧州の大型港湾で稼働している」と紹介した。同社はコロナ禍もさまざまな困難に打ち勝ち、ドイツのハンブルク、ロッテルダム、フランスのダンケルクといった欧州の重要な港湾やふ頭にガントリークレーンを納品してきた。
同氏は「予定通りに港湾設備を納品できたことは、顧客の正常なふ頭運営、世界のサプライチェーンの円滑化にも重要な役割を果たした」とも述べた。さらに、世界の大型港湾運営会社は今、脱炭素や二酸化炭素(CO2)排出削減に関する計画を打ち出しており、今後は設備の製造・稼働時の排出削減に向けた要求は多くなる可能性があると見込む。中国企業は新エネルギー分野の生産能力で強みがあり、欧州港湾の低炭素化や環境保全、エネルギーシフトなどの目標達成を支えるとの見方を示した。また、「各国企業はより強じんな世界のサプライチェーン構築で協力を強め、チャンスを共有すべきだ」と語った。
デンマーク海運大手A・P・モラー・マースクのニールス・ロード極東アライアンス・コーディネーターは、中国企業が港湾設備の製造分野で世界一流の技術水準を持ち、電動化と新エネ電池ではリードしていると評価する。同社は中国市場の開拓を非常に重視し、上海振華重工と20年以上にわたり事業提携を続けている。同氏は、中国企業がコロナ禍も困難に打ち勝ち、品質と数量を確保しながら迅速に納品し、サプライチェーンの安定維持に大きく寄与したと述べた。