ラサ市のポタラ宮。(資料写真、ラサ=新華社配信/姜帆)
【新華社ラサ6月21日】中国西蔵(シーザン)自治区は独特の自然風景と文化を誇り、観光客に人気が高い。ここ数年は観光産業が急成長する中、航空交通の発展も進んでおり、航空機で西蔵を訪れる観光客が増え続けている。
データによると、西蔵の民間航空旅客数は2012年の延べ221万7千人から21年には603万1千人に増え、貨物・郵便物重量は1万6500トンから5万トン余りに増加した。自治区観光発展庁の職員は「中国共産党第18回全国代表大会(十八大、2012年11月)以降、西蔵の観光産業は民間航空のおかげで飛躍的な成長を遂げた。12~22年に受け入れた国内外の観光客数は2億8839万5800人、観光収入は3752億5千万元(1元=約20円)に達し、41万7500人の就業・起業につながった」と説明した。
民間航空事業の急速な発展は現地の人々に無限のビジネスチャンスをもたらし、現地の経済・社会の発展に力強い原動力を与えた。ラサ・クンガ国際空港を拠点として西蔵空港新区が設立され、宿泊や飲食、物流などの関連産業が飛躍的な発展を実現した。10年前はわずか4軒だった空港周辺のホテルが今や20軒近くに増加したほか、メンリン(米林)空港を有する林芝(ニンティ)市、和平空港のある日喀則(シガツェ)市も物流パークの計画・建設を進めている。
高原地帯にある空港はその地の経済に活気をもたらす。民間航空は一つ一つの航路を活気にあふれる「大動脈」に変え、十分な輸送力と充実した輸送網で地元に貢献し、人々を美しい高原地帯に連れて来るだけでなく、地元の人々もより広い世界に行けるようにしている。