「陽光のまち」で勃興する新エネ産業 貴州省

「陽光のまち」で勃興する新エネ産業 貴州省

新華社 | 2023-06-21 13:47:24

   畢節市威寧イ族回族ミャオ族自治県にある貴州一道長通新能源の工場で、太陽電池モジュールの積層の修正を行う作業員。(6月1日撮影威寧=新華社記者/李凡)

   【新華社貴陽6月21日】中国貴州省畢節(ひっせつ)市威寧イ族回族ミャオ族自治県にある貴州一道長通新能源では、従業員が太陽電池モジュール生産ラインでせわしなく働く姿が見られ、さまざまな機器が作動している。同社は2022年に設立され、太陽電池モジュールの開発と生産に特化した事業を展開している。

  「私たちは省内初の太陽電池モジュール製造会社で、再生可能エネルギー市場をターゲットにすることで、貴州の新エネルギー産業を代表する企業になった」と盛兆選(せい・ちょうせん)総経理はいう。

  「陽光のまち」と呼ばれる同県は、平均標高が2200メートルと省内で最も高く、面積も最大で、年間平均日照時間は1812時間に達する。ここ数年は、豊富な風力資源と日照量をもとに多くの企業を誘致、育成し、太陽光発電と風力発電の開発に力を入れている。

  同社が生産した最初の太陽電池モジュールは、今年第1四半期(1~3月)に新疆ウイグル自治区のカシュガル地区に出荷され、現在は中国北西部の大地で絶えず「クリーン電力」を生み出している。

  盛氏によると、3月に工場をフル稼働してからは24時間体制で生産を続けており、製品を興義市、新疆ウイグル自治区、雲南省、広西チワン族自治区などに出荷し、地元では200人余りの新たな雇用を生み出している。また、今後は南アフリカ、欧州、日本など海外にも事業を広げる予定だという。現在、同社はビッグデータを活用したり、自動化された組立ラインも採用、年間の生産能力は1・8ギガワット、生産額は30億元(1元=約20円)を見込む。

  中国南西部、烏蒙山脈の奥地に位置する同県では60件以上の再生可能エネルギープロジェクトが建設され、生産額は省内トップとなっている。太陽光発電、風力発電が急速に発展し、太陽電池モジュール、新エネルギー貯蔵産業が勢いを増している。(記者/汪軍、李凡)pagebreak

   畢節市威寧イ族回族ミャオ族自治県にある貴州一道長通新能源の工場で、ストリンガー装置を操作する従業員。(6月1日撮影威寧=新華社記者/汪軍)pagebreak

   畢節市威寧イ族回族ミャオ族自治県で稼働した太陽光発電所。(5月1日撮影威寧=新華社配信)pagebreak

   貴州省初の太陽光発電所となる威寧平箐太陽光発電所。(資料写真威寧=新華社配信

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