【新華社北京6月20日】中国商務部が19日に発表した中国企業の1~5月のサービス分野アウトソーシング受託契約額は前年同期比12・3%増の8159億元(1元=約20円)となった。実行額は18・0%増の5504億元だった。ドル建ての契約額は7・8%増の1206億ドル(1ドル=約142円)、実行額は14・0%増の818億ドルだった。
うち、オフショアアウトソーシング契約額は12・3%増の4636億元で、実行額は16・8%増の3082億元。ドル建てでは契約額が7・1%増の682億ドル、実行額が12・5%増の457億ドルとなった。
実行額ベースでは、オフショアIT(情報技術)アウトソーシング(ITO)が12・2%増の1298億元、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)が18・1%増の563億元、知的生産活動のアウトソーシング(KPO)が21・4%増の1221億元。伸び率が高かったのは情報技術(IT)ソリューションサービス(2・2倍)、インターネットマーケティング・プロモーションサービス(55・8%増)、管理コンサルティングサービス(53・9%増)だった。
受注企業の地域分布は、全国37のサービス分野アウトソーシングモデル都市のオフショアアウトソーシングサービス契約額が4286億元(16・4%増)、実行額が2817億元(16・8%増)とそれぞれ全体の92・5%、91・4%を占めた。長江デルタ地域は契約額が35・8%増の2485億元、実行額が19・2%増の1622億元で、全体に占める割合はそれぞれ53・6%、52・6%だった。
委託元では、中国香港が10・8%増の666億元、米国が23・5%増の641億元、欧州連合(EU)が15・6%増の407億元(いずれも実行額)で、合計でオフショアアウトソーシングサービスの55・6%を占めた。RCEP(地域的な包括的経済連携)協定加盟国は21・1%増の763億元で24・8%を占めた。インドネシアは52・6%増、ベトナムは49・0%増でいずれも高い伸びを示した。
企業種別では、民間企業のオフショアアウトソーシングサービス実行額が11・4%増の853億元と全体の27・7を占めた。外資系企業は20・4%増の1486億元で48・2%を占め、伸び率は全国平均を3・7ポイント上回った。
5月末時点のサービス分野のアウトソーシング従事者は1523万5千人で、うち大卒者とそれ以上の学歴所持者は986万人と64・7%を占めた。1~5月の新規従事者は26万人、うち大卒者とそれ以上の学歴所持者は20万人で76・1%を占めた。