19日、ブリンケン氏(左)と握手する習近平氏。(北京=新華社記者/李学仁)
【新華社北京6月20日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は19日午後、ブリンケン米国務長官と北京で会談した。
習近平氏は次のように強調した。世界は発展し、時代は変化している。世界は総体的に安定した中米関係を必要としており、両国が正しく付き合えるかは人類の前途と運命に関わる。広い地球は中米がそれぞれ発展し、ともに繁栄することを完全に許容できる。中国人民は米国人民と同様に自尊と自信、自強の人民であり、素晴らしい生活を求める権利を持っている。両国の間にある共通利益は重視されるべきであり、それぞれが得た成功は互いにとって脅威でなく、チャンスである。国際社会は現在、総じて中米関係の現状を懸念し、両国の衝突と対立を望まず、中米のどちらか一方につくことも望んでいない。両国の平和共存と友好協力を待ち望んでいる。両国は歴史と人民、世界に対して責任を負う態度に基づき、中米関係をしっかり処理し、世界の平和と発展に貢献し、変化と混乱が入り交じる世界に安定性と確実性、建設性を注入すべきだ。
習近平氏は次のように指摘した。大国の競争は時代の流れにそぐわず、米国自身の問題と世界が直面する課題も解決できない。中国は米国の利益を尊重しており、米国に挑戦し、取って代わるつもりはない。同様に米国も中国を尊重しなければならず、中国の正当な権益を損なってはならない。いずれの一方も自らの思惑で相手を形作ってはならず、ましてや相手の正当な発展権利を奪うことはできない。中国は常に中米関係が健全で安定していられることを望んでおり、二つの大国が万難を排し、相互尊重と平和共存、ウィンウィン協力の正しい付き合い方を見つけ出すことができると信じている。米国が理性的、実務的な姿勢を取り、中国と互いに歩み寄り、ともに努力し、私とバイデン大統領がバリ島会談で得た共通認識を堅持し、前向きな態度表明を実行に移し、両国関係を安定させ、好転させるよう希望する。
ブリンケン氏はバイデン大統領の習近平主席へのあいさつを伝え、次のように述べた。バイデン大統領は、両国には2国間関係をしっかり管理する責任と義務があり、これは米国、中国、さらには世界の利益にかなうと信じている。米国は両国首脳のバリ島会談で確定した議題に戻るよう注力している。米国はバイデン大統領がした約束を守り、「新冷戦」を求めず、中国の制度変更を求めず、盟友関係の強化を通じた中国への反対を求めない。「台湾独立」を支持せず、中国と衝突するつもりはない。中国とハイレベルの往来を実施し、円滑な意思疎通を保ち、責任を持って意見の相違をコントロールし、対話と交流、協力を追求することを期待している。
習近平氏は、ブリンケン氏にバイデン大統領のへのあいさつを伝言した。
19日、ブリンケン氏(左)と握手する習近平氏。(北京=新華社記者/李学仁)
19日、北京で行われた習近平氏とブリンケン氏の会談。(北京=新華社記者/王曄)
19日、北京で行われた習近平氏とブリンケン氏の会談。(北京=新華社記者/李学仁)
19日、北京で行われた習近平氏とブリンケン氏の会談。(北京=新華社記者/王曄)