16日、「658km、陽子の旅」のワールドプレミア上映で、記者会見に臨む(左から)熊切和嘉監督、主演の菊地凛子さん、小室直子プロデューサー。(上海=新華社記者/辛夢晨)
【新華社上海6月19日】中国上海市で開かれた第25回上海国際映画祭は17日、最高賞に当たる「金爵賞(ゴールデンゴブレット賞)」の各部門賞が発表され、熊切和嘉監督作品「658km、陽子の旅」が最優秀作品賞を受賞した。主演の菊地凛子さんは最優秀女優賞、室井孝介氏と浪子想氏(熊切監督夫妻の共同ペンネーム)も最優秀脚本賞をそれぞれ受賞した。
42歳の引きこもり独身女性の陽子が父の訃報を受けて故郷に戻る658キロの苦難の旅を描いた作品で、菊地さんは中年女性、陽子の「心の苦境」と「自己救済」を表現。観衆は彼女の「心に突き刺さる」演技を評価した。
熊切監督は、菊地さんが陽子を完全に演じ切ったと評価。作品は2人の実姉の経験が基になっていることを明らかにした。
菊地さんは「作品はわずかな希望しかなくとも夢に向かって進むことの大切さを教えてくれた。役を引き受けるにあたり、全力で陽子を演じようと思った。撮影中はずっと新人のつもりで学んだ」と語った。(記者/許暁青、辛夢晨)pagebreak
16日、「658km、陽子の旅」のワールドプレミア上映で、記者会見に臨む主演の菊地凛子さん。(上海=新華社記者/辛夢晨)pagebreak
16日、「658km、陽子の旅」のワールドプレミア上映で、記者会見に臨む小室直子プロデューサー。(上海=新華社記者/辛夢晨)pagebreak
16日、「658km、陽子の旅」のワールドプレミア上映で、記者会見に臨む熊切和嘉監督。(上海=新華社記者/辛夢晨)