中国外交部、中米関係について回答

中国外交部、中米関係について回答

新華社 | 2023-06-17 19:25:25

   【新華社北京6月17日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は16日の定例記者会見で、中米関係に関する問題について記者から質問を受け、次のように述べた。

   習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は中米関係について、相手が負ければ自分が勝ち、相手が盛んになれば自分が衰えるというゼロサムゲームであってはならず、双方が互いの内外政策と戦略的意図を正確に捉え、相互尊重、平和共存、協力ウィンウィンを堅持して、二つの大国が正しく付き合う道を見いだすべきだと何度も指摘してきた。これは両国民の利益にかなうだけでなく、国際社会共通の期待でもある。

   米国が中国を「最も主要な競争相手」「最も重大な地政学的挑戦」と見なすことは、中国に対する著しく誤った判断だ。中米両国は、経済や貿易などの分野に多少の競争が存在するが、相手を打ち負かして自分が勝つという悪質な競争をしてはならず、ましてや競争の旗印を掲げて封じ込めや抑圧を行い、中国の正当な発展の権利を奪ってはならない。これはいわゆる「責任ある競争」ではなく、極めて無責任な覇権主義的行為であり、中国と米国を対立に追い込み、世界を分断に追い込むことになる。

   米国は「強者の立場から」中国と付き合うという幻想を抱くべきではない。中米両国は相互尊重と平等な待遇を基礎として互いの関係を発展させ、互いの歴史や文化、社会制度、発展の道筋などの違いを尊重し、互いの核心的利益と重要な関心事に配慮しなければならない。

   米国は常に、中米は対話とコミュニケーションを行う必要があり、中米関係に「ガードレール」と「最低ライン保障」を設ける必要があると言うが、中国の対話とコミュニケーションの扉は開かれており、両国間のコミュニケーションは中断されていない。コミュニケーションが双方の懸念を解消し、具体的な効果を生み出し、問題を解決すべきで、一方でコミュニケーションを取りながら、もう一方で相手の利益を損なってはならず、言葉と行動が違っていてはならない。

   中国は米国に対し、バイデン大統領の前向きな態度表明を実行に移し、中国への内政干渉と中国の利益を損なうことをやめ、中国への封じ込めと抑圧をやめ、中国と歩み寄り、障害を取り除き、条件を整えて、中米関係を安定した発展の軌道に着実に戻すよう改めて促す。

   中国はブリンケン米国務長官の訪中に何を期待するかという質問に対しては、汪氏は、ブリンケン氏の訪中期間中、双方は中米関係や共に関心を寄せる重要な国際・地域問題について意見を交換する。中国は中米関係に対する立場と懸念を明らかにし、自らの利益を断固守ると説明した。

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