魚皮工芸品を作るホーチョ族の女性。(5月24日撮影、ハルビン=新華社記者/戴錦鎔)
【新華社ハルビン6月16日】中国の少数民族の中でも人口が特に少ないホーチョ(赫哲)族は、東部の黒竜江(アムール川)、烏蘇里江(ウスリー川)、松花江の流域に居住することから「太陽を見守る民族」と呼ばれる。
中国北方で唯一、漁労と狩猟を主な生業とする民族で、長い年月をかけて口頭伝承叙事詩「イマカン(伊瑪堪)」や魚皮工芸など独自の民間芸術を育んできた。イマカンの内容は大昔の漁労・狩猟生活の様子や少数民族神話を中心とし「ホーチョ族の百科事典」とも言われる。
黒竜江省同江市八岔ホーチョ族郷八岔村は、ホーチョ族に千年伝わる文化を継承するため、イマカンの伝習所や手工芸品の農民専業合作社(協同組合)などを設立。無形文化遺産の伝承者による伝統文化の継承活動に取り組むとともに、経済的利益を生み出して村民の生活を豊かにしている。(記者/戴錦鎔、侯鳴)pagebreak
黒竜江省同江市八岔ホーチョ族郷八岔村にあるイマカンの伝習所で、ホーチョ族の民謡を歌う女性。(5月24日撮影、ハルビン=新華社記者/侯鳴)