12日、南京市新街口近くの「Risingcoffee昇珈琲」が提供しているホンジュラス産のコーヒー。(南京=新華社記者/陸華東)
【新華社南京6月16日】中国から遠く離れたホンジュラスのコーヒーはすでに、中国市場に進出している。江蘇省南京市の新街口近くにある「Risingcoffee昇珈琲」のオーナー、黄琪(こう・き)さんは「2018年にコーヒー輸入業者のところで初めて、ウイスキー樽で発酵させたコーヒーを味わった。樽で醸造したウイスキーの香りとスモーキーさがコーヒー豆の風味とよくマッチしていた」と、当時市場ではまだ比較的珍しかった同種のコーヒーを仕入れることを決めた経緯を語った。
ホンジュラスで代々コーヒー農園を営むマイク・バラダットさんはこのほど、同国の企業訪問団に同行して南京を訪れ、コーヒー市場の消費潜在力について実地調査した。
ホンジュラスは世界の主要コーヒー生産国の一つ。同国の公式統計によると、コーヒーは同国最大の輸出農産物で、国内農業総生産額の約30%を占めており、国内で12万世帯余りがコーヒー栽培に従事している。
バラダットさんは今回の訪問で、中国のコーヒー市場の潜在力、開拓の余地の大きさと、消費者がコーヒーの産地、焙煎度、風味の特徴をより重視していることを知り、ホンジュラスの質の高いコーヒー豆を中国に紹介するのが待ちきれないという。
バラダットさんと共に中国を訪れたアンドレア・セラさんは、ホンジュラスでバナメイエビの生産、加工を主とする生鮮食品輸出企業を経営している。
セラさんは同市でスーパーマーケットを見学した際、消費者の好み、選択について店の従業員に質問した。セラさんは、中国の消費者は水産品の産地、食感、鮮度に対する要求が高いと感じており、ホンジュラスの質の高いバナメイエビは中国の消費者に好まれると信じている。
ホンジュラス経済開発省のメルビン・レドンド(Melvin Redondo)次官は、中国の農業は質と効率の高さを重視し、経済的利益と社会的利益、生態学的利益のバランスを取りながら発展していると指摘。中国とホンジュラス両国が農産物に関する協力を展開し、技術者の交流や往来を強化し、ホンジュラスの農家が中国の先進的な農業栽培、管理技術を学ぶ機会を得られることを期待すると述べた。pagebreak
7日、南京八卦洲越境電子商取引(EC)産業パークを見学するホンジュラスの企業訪問団。(南京=新華社記者/朱篠)pagebreak
7日、南京市内の生鮮食品スーパーを見学するホンジュラスの企業訪問団。(南京=新華社記者/朱篠)