空から見たトングリ砂漠の新エネルギー基地の一角。(資料写真、小型無人機から、銀川=新華社配信)
【新華社銀川6月15日】中国寧夏回族自治区内の騰格里(トングリ)砂漠から湖南省に通じる超高圧域外送電線の建設が11日、正式に着工した。2025年末までに完成の予定で、完成後は年間200億キロワット時近くのグリーン(環境配慮型)電力を集約し、1600キロ離れた湖南省に瞬時に送電する。この「グリーン電力」は全て同砂漠に設置された太陽光発電パネルから供給される。
「二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラル(炭素中立)」の目標を期限通りに達成し、エネルギーのグリーン・低炭素への転換を推進するため、中国は「砂漠、ゴビ、荒漠地域」に大規模な風力発電、太陽光発電基地を建設している。こうした高規格、大規模基地の近くで、超高圧送電プロジェクトを付帯的に進めている。
同自治区から湖南省に至る超高圧直流送電プロジェクトは、中国で初めて「砂漠、ゴビ、荒漠地域」の新エネルギーの輸送をメインとした超高圧送電プロジェクトとなる。同自治区の中寧交直変換所と湖南省の衡陽交直変換所を結び、全長は1634キロ、同自治区のほか甘粛省、陝西省、重慶市、湖北省を通って湖南省に至る。
中国の「砂漠、ゴビ、荒漠地域」に建設の大規模基地の規模は、30年に合計4億5500万キロワットに達する見込み。pagebreak
11日、寧夏回族自治区から湖南省に至る超高圧直流送電プロジェクトの着工式。(銀川=新華社配信)pagebreak
寧夏回族自治区の賀蘭山750キロボルト変電所。(資料写真、銀川=新華社配信)