陸電システム運用開始、クリーン電力を船舶に 重慶市納渓溝港

陸電システム運用開始、クリーン電力を船舶に 重慶市納渓溝港

新華社 | 2023-06-13 11:51:29

   納渓溝港に停泊し、荷揚げを待つ貨物船。(5月23日撮影、小型無人機から、重慶=新華社記者/黄偉)

   【新華社重慶6月13日】中国重慶市の物流大手、重慶公路運輸集団が運営する納渓溝埠頭(ふとう)でこのほど、陸上電力供給(陸電)システムが運用開始した。これにより、同埠頭に停泊する船舶は、これまでのディーゼル発電による電力に代わって、クリーンで環境に配慮した電力の供給を受けることができるようになった。

  新たな陸電システムは、送電大手、国家電網傘下の国網重慶市電力市南供電分公司が建設した。港湾陸電とは、船舶がと港に停泊中、燃料油による船内発電システムの使用を停止し、陸上の電源からの電力供給に切り替えることをいう。納渓溝埠頭環境保護部責任者の段敏(だん・びん)氏によると、ここ数年、貨物輸送需要の増加に伴い、同埠頭では貨物取扱量が年間300万トンを超え、停泊船舶数が千隻を上回っている。これまで停泊中にはディーゼル発電による電力供給が行われ、騒音や硫化物などの汚染物が発生し、船舶用電力は港のグリーントランスフォーメーション(GX)の「障害」になっていた。

  同市の電力部門はここ数年、関係部門と協力して、港湾陸電システムの設置を加速している。これまでに旅客・貨物埠頭30カ所の64バース(係留施設)について陸電システムを整備。船舶への充電量は600万キロワット時以上に達し、二酸化炭素(CO2)排出量を累計で6千トン以上削減した。pagebreak

   重慶公路運輸集団の納渓溝港に停泊し、荷揚げを待つ貨物船。(5月23日撮影、小型無人機から、重慶=新華社記者/黄偉)pagebreak

   貨物船が港に停泊して荷揚げを待つ間に、港湾職員の指導で、陸電システムを利用して船に送電する乗組員。(5月23日撮影、重慶=新華社記者/黄偉)pagebreak

   納渓溝港で港湾職員に港湾陸電設備の使用について説明する国網重慶市電力市南供電分公司のスタッフ(左)。(5月23日撮影、重慶=新華社記者/黄偉)

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