双堰塘遺跡から出土した西周時代の銅鉱石(巫山博物館蔵)。(資料写真、重慶=新華社配信)
【新華社重慶6月7日】中国重慶市巫山(ふざん)県大昌鎮竜興村の双堰塘(そうえんとう)遺跡は、長江支流の大寧河と磨刀溪が合流する地点の南岸段丘にある。1957年に発見され、当初は大昌壩遺跡と呼ばれたが、1997年に実施された最初の大規模発掘調査で学術的に重要な西周時代の巴文化遺跡であることが分かった。通常の小型集落跡とは異なる複合的な機能を持つ大型集落で、周の時代に存在していた古代巴国の住人「巴人」の初期の活動中心であった可能性が高いとされる。
双堰塘遺跡の調査結果は、西周時代の中期から後期にかけて大寧河の奥地、大昌寛谷一帯に大規模な初期巴人の中心集落が存在したことを示している。規模や機能から一部の学者は、集落がかねてから探し求めてきた初期巴国の都「巴墟」の可能性があると指摘している。pagebreak
双堰塘遺跡から出土した西周時代の青銅製釣り針(巫山博物館蔵)。(資料写真、重慶=新華社配信)pagebreak
双堰塘遺跡から出土した西周時代の骨彫神鳥像(巫山博物館蔵)。(資料写真、重慶=新華社配信)pagebreak
双堰塘遺跡から出土した西周時代の陶紡輪(とうぼうりん、巫山博物館蔵)。(資料写真、重慶=新華社配信)pagebreak
双堰塘遺跡から出土した西周時代巴文化の代表的器物、尖底土器(巫山博物館蔵)。(資料写真、重慶=新華社配信)pagebreak
双堰塘遺跡から出土した西周時代の骨針(巫山博物館蔵)。(資料写真、重慶=新華社配信)