アジアで陣営対立をあおる言動に反対 中国外交部

アジアで陣営対立をあおる言動に反対 中国外交部

新華社 | 2023-06-06 13:14:33

   【新華社北京6月6日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は5日の定例記者会見で、中国は東南アジア諸国連合(ASEAN)を含む地域のパートナーとともに、開放協力、互恵ウィンウィンの理念を堅持し、アジアで陣営対立をあおる言動に反対し、手を携えてアジアを平和の支柱、発展の高地、協力の土地にしたいと表明した。

   汪文斌氏は記者から「先日開催された第20回アジア安全保障会議(シャングリラ会合)期間中、インドネシアやシンガポールなどの国の上層部は『新冷戦』に発展することに懸念を示し、中米間のどちらか一方の立場につくことを望まないと表明した。これについてコメントは」との質問を受け、次のように述べた。

   関連する態度が明確に示しているように、一部の国はアジアで「新冷戦」を起こし、地域国家にどちらか一方の立場につくよう強要するたくらみがあり、地域国家に普遍的な警戒心と断固とした反対をもたらしている。戦略的自主を堅持し、地域の安定と発展を守ることは、地域国家の共通の声だ。

   一部の国は自由と開放を掲げ地域の平和と繁栄を守ると公言しながら、実際はさまざまな軍事集団を次々と寄せ集め、北大西洋条約機構(NATO)のアジア太平洋への東進を試みている。これに対し、大部分の地域国家の態度は非常にはっきりしている。地域で各種の軍事集団を寄せ集めることに反対し、NATOの手がアジアに伸びることを歓迎せず、アジアにおける陣営対立の再現を受け入れず、いかなる冷戦、熱戦もアジアで繰り返されることを許さない。

   アジアは世界で最も成長の活力と発展の潜在力を備えた地域だ。アジアは協力ウィンウィンの「大舞台」になるべきで、一つ一つが閉鎖的で排他的な「小サークル」に切り離されてはならない。

   アジア諸国は共に「事を成す」努力を歓迎し、わざわざ「問題を起こす」たくらみは歓迎しない。中国はASEANの中心的地位と包摂的な地域協力枠組みを堅持し、ASEANを含む地域のパートナーと共に、開放協力、互恵ウィンウィンの理念を堅持し、アジアで陣営対立をあおる言動に反対し、手を携えてアジアを平和の支柱、発展の高地、協力の土地にしたい。

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