デンマーク・ダンフォス、中国で冷媒圧縮機の研究所開設

デンマーク・ダンフォス、中国で冷媒圧縮機の研究所開設

新華社 | 2023-06-04 17:24:03

   ダンフォスの冷媒圧縮機グローバル研究所で、商用コンプレッサーを見学する人たち。(5月10日撮影、天津=新華社記者/孫凡越)

   【津6月4日】デンマークの機械大手ダンフォスはこのほど、中国天津市に建設した冷媒圧縮機のグローバル研究所を稼働させた。建物面積は約7千平方メートル、投資総額は約1億4千万元(1元=約20円)で、同社にとって最先端の技術と最大の規模を持つスクロールコンプレッサーの研究・テストセンターとなる。商用コンプレッサーの周波数変換技術やヒートポンプなどの応用、環境に配慮した代替冷媒の研究開発とテストに注力する。

 キム・ファウシング社長兼最高経営責任者(CEO)は開業式典で、中国法人の増資は1996年の天津進出以降6回目で、今回は一度の投資で過去最大の規模になると説明。「研究所で検証された技術とソリューションはエアコンやデータセンター、コールドチェーン、エネルギー貯蔵などの業界で幅広く応用されることになる。よりスマート、より低コストなソリューションで中国と世界の顧客に長期的価値を創造し、脱炭素化を支援していく」と語った。

 ダンフォスは最初の対中投資として現地法人の丹仏斯(天津)を設立。以後20年余りにわたり、20都市余りに工場を建設し、事業を急速に拡大してきた。

 徐陽(じょ・よう)中国地区総裁は「研究所の完成は『中国製造』から『中国創造』への転換に向けた重要なアクションになる。中国のグリーン(環境配慮型)発展に対する自信と中国経済の長期見通しに対する楽観的な見方を体現している」と述べた。

 ダンフォスにとって中国は2番目に大きな地域市場、最大の調達市場であり、22年の販売額は約100億元に達した。ファウシング氏は「グリーン発展に向けた新措置が相次ぎ打ち出される中、中国はより大きな市場潜在力を解き放つだろう」と語った。

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   ダンフォスの冷媒圧縮機グローバル研究所に設けられたコンプレッサーの制振性能検査試験室。(5月10日撮影、天津=新華社記者/孫凡越)

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   ダンフォスの冷媒圧縮機グローバル研究所で、コンプレッサーの性能検査を行う職員。(5月10日撮影、天津=新華社記者/孫凡越)pagebreak

   ダンフォスが天津に開設した冷媒圧縮機グローバル研究所。(5月10日撮影、小型無人機から、天津=新華社記者/孫凡越)

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   冷媒圧縮機グローバル研究所の開業式典であいさつするダンフォスのキム・ファウシング社長兼最高経営責任者(CEO)。(5月10日撮影、天津=新華社記者/孫凡越)

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