中国の巡回科学技術施設、5億人超が観覧

中国の巡回科学技術施設、5億人超が観覧

新華社 | 2023-06-03 11:03:56

   【新華社北京6月3日】中国全土を科学普及のため巡回している流動科学技術館は実施から12年、科学普及キャラバンカー(移動展示車)は23年がたち、観覧者は累計5億人を超えた。両プロジェクトは、公共サービスである科学普及の均等な実施を図るため、中国科学技術協会が始動。全国各地の科学技術館、農村の中学の科学技術館、中国デジタル科学技術館と合わせ、「五位一体」の現代科学技術館体系を構成している。プロジェクトの実施を担う中国科学技術館がこのほど明らかにした。

   流動科学技術館プロジェクトは2011年にスタート。科学技術館がなく科学教育資源が不十分な地域の住民に県単位で科学教育サービスを無料で提供し、移設可能な施設を使って小型の科学技術館を人々の身近に届けてきた。科学を体験できる約50点の展示品がプログラムごとに用意され、1カ所当たり2~3カ月の展示を行い、3万~5万人の観覧者を集める。今年4月までに1888の県級行政区の5686カ所を巡回、観覧者は延べ1億7100万人に上り、貧困県の98%をカバーした。

   科学普及キャラバンカープロジェクトは2000年にスタート。科学普及事業の「ラストワンマイル」を解決するため、主に農村など末端の地域を対象に活動を展開している。4月までに39万1千回実施され、3億3800万人が観覧し、走行距離は5373万2千キロに及んだ。

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