質の高い自然科学研究のシェア、中国首位 ネイチャー・インデックス

質の高い自然科学研究のシェア、中国首位 ネイチャー・インデックス

新華社 | 2023-06-03 14:44:01

   【新華社ロンドン6月3日】最新のネイチャー・インデックスによると、質の高い自然科学研究に対する2022年の貢献度は中国が最も大きく、質の高い論文の「シェア」が米国を抜いて初めて首位に立った。

500メートル球面電波望遠鏡「中国天眼」。(2月13日、パノラマ写真、小型無人機から、貴陽=新華社記者/欧東衢)

   世界の学術出版大手、シュプリンガー・ネイチャー傘下の調査機関が定期的に作成・発表するネイチャー・インデックスは、質の高い科学ジャーナル82誌に掲載された論文を統計し、論文発表の数や割合などを研究機関や国・地域別にまとめることで、世界的に質の高い科学研究の進展や協力状況を示すもの。中国の研究者だけが発表された論文は中国の「シェア」を1増やす。

   ネイチャー・インデックスの分析データによると、2022年1~12月の論文発表シェアは中国が1万9373本で首位、米国が1万7610本で2位だった。

   ネイチャー・インデックスの2014年の導入以来、中国はシェアを急速に高めてきた。21年には物理科学と化学の分野でトップの国となった。今年1~4月のデータによれば、中国は地球科学と環境科学でも初めて米国を上回った。米国が現在もシェアで首位に立っているのは生命科学だけだ。

   科学研究のパフォーマンスを測るさまざまな指標は近年、世界の科学研究に対する国別の貢献度が変わりつつあることを示している。米国立科学財団(NSF)が18年発表したデータセットでは、同年の論文数は中国が最も多かった。日本の科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が22年発表したリポートでは、他の論文に多く引用される「注目度の高い論文」の「トップ1%補正論文数」で18~22年、中国の割合は米国を上回った。

   ネイチャー・インデックスはさらに、ある国・地域の著者が少なくとも1人名を連ねていれば1本と数える「カウント」の統計も発表している。22年は米国が約2万5200本で1位、中国が2万3500本余りで2位だった。

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