新開発銀行、加盟国の自国通貨建て投融資を支援

新開発銀行、加盟国の自国通貨建て投融資を支援

新華社 | 2023-06-02 14:59:59

   【新華社上海6月2日】中国とブラジル、ロシア、インド、南アフリカの新興5カ国(BRICS)が共同設立した新開発銀行(NDB)はこのほど、本部を置く中国上海市で第8回理事会年次総会を開いた。ブラジル元大統領で同行の総裁を務めるジルマ・ルセフ氏は、加盟国の自国通貨建て投融資を引き続き支援し、新たな加盟国や協力国も拡大していくと表明。新興経済国の発展を支援し、途上国の声をより多くの場所に届けていく考えを示した。

   ルセフ氏は、加盟国・協力国の拡大や加盟国自国通貨建て投融資の支援が同行の次の段階の重要な発展方向になると指摘。加盟国は拡大が見込まれているとし、今後も新興経済国協力のプラットフォームとしての役割を向上させ、その他の多国間金融機関や国家開発銀行、民間部門との協調融資を強化していくと述べた。

   レスリー・マースドープ副総裁兼CFO(最高財務責任者)は「人民元はわれわれにとって中核となるアンカー通貨であり、パンダ債(本土外企業による人民元建て債券)の発行を拡大していく」とした上で、6月には南アフリカ・ランド建て債券を発行するほか、インドでもルピー建ての融資計画を進めていると説明した。加盟国の自国通貨建て融資については、投資総額に占める割合を現在の約22%から2026年には30%に引き上げる考えを示した。

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