中国・アフリカ協力、技術のウエート向上

中国・アフリカ協力、技術のウエート向上

新華社 | 2023-06-02 09:37:42

   マダガスカルの首都アンタナナリボ近郊のマヒチ(Mahitsy)にある中国国家ハイブリッド水稲工学技術研究センター・アフリカサブセンターの実証栽培田で、稲刈りをする地元農家の人。(5月12日撮影、アンタナナリボ=新華社配信)

   【新華社ナイロビ6月2日】中国とアフリカの科学技術面での協力が新たな進展を遂げている。中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)はこのほどウガンダの首都カンパラで、同国初の第5世代移動通信システム(5G)デジタルセメント工場プロジェクトを同国企業と共同で推進すると発表した。同社はボツワナとのスマートダイヤモンド鉱山プロジェクトの推進も発表している。中国熱帯農業科学院は海外初の科学技術センターをコンゴ共和国に設立した。中国・アフリカ協力の技術のウエートの高まりは、アフリカの国々のより高いレベルへの発展を促している。

  アフリカ大陸中東部のブルンジは降水量が多く、稲作に向いた気候となっている。だが栽培されている品種の単収が低く、長期にわたり食糧不足に苦しんでいた。中国は2009年にハイレベルな農業専門家による技術協力プロジェクトを開始。中国人専門家らは水稲を栽培する15県の農地を直接訪れ、現地に適した八つの品種の選出と導入に成功、山間部の人々を長期にわたって苦しめてきたいもち病による不作や全滅という難題を解決した。

  アフリカの職業教育は基盤が弱く、資金が不足し、技能訓練が遅れており、ソフトとハードの両面で大きな改善の余地がある。中国は19年3月、対外職業教育協力機関「魯班工坊」をジブチにアフリカで初めて設置。その後、アフリカの同機関を十数カ所に増やし、「魚を与えるのではなく釣り方を教える」の精神で職業教育の発展と革新を後押しし、好評を博している。アフリカの教育インフラの整備を支援し、教育・訓練のチャンスを提供、各種の実務型人材を育成する中国の長期的な取り組みは、アフリカの国々が自力で発展する能力を効果的に高め、社会の安定、経済の発展を促進する重要な役割を果たしている。

  中国企業の技術と経験を利活用する電子商取引(EC)やフィンテックは、アフリカ諸国がポストコロナの経済回復を果たすための重要なエンジンになっている。エチオピアのコーヒー、ルワンダの唐辛子ソース、ケニアの紅茶、ガーナのチョコレート、タンザニアのカシューナッツなど、各種の特産品が越境ECを通じて中国の家庭に届いている。中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)第8回閣僚級会議では「デジタルイノベーションプログラム」が「9項目事業」の一つとして確立され、同フォーラムが設立した中国アフリカ経済貿易博覧会をよりどころにEC分野の取り組みが進んでいる。今年湖南省長沙市で開かれる第3回の同博覧会では「アフリカ良品ライブ配信ネット通販フェスティバル」が開催され、より多くの高品質なアフリカ製品の中国市場進出の促進が見込まれている。

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