中国経済には強固な基盤と明るい見通しがある 国連の経済学者

中国経済には強固な基盤と明るい見通しがある 国連の経済学者

新華社 | 2023-06-02 09:08:48

   5月16日、広西チワン族自治区南寧市の南寧東駅を出発する高速総合検測列車。(南寧=新華社記者/張愛林)

   【新華社国連6月2日】国連経済社会局(UNDESA)経済分析政策部世界経済監視センターのハミド・ラシッド主任は5月16日、新華社の単独インタビューに応じ、中国の経済成長には強固な基盤と明るい見通しがあり、中国経済の先行きに自信が持てる理由があると述べた。

  UNDESAは同日に発表した「世界経済状況・予測(WESP)2023」中間見直しリポートで、2023年の中国経済成長率予測を1月時点の4・8%から5・3%に上方修正した。

  同報告の筆頭執筆者であるハミド氏は中国経済成長率予測を上方修正した主因として、①年初来の中国小売業の好調な回復は住民の旺盛な消費需要を示している②中国不動産市場はすでにかなりの程度安定している③中国は経済発展を支える十分な財政と金融政策の余地を持っている-の3点を挙げた。

  同氏は中国が今年の経済成長目標を達成できると予想。来年を展望し、米国やEUが景気後退または長期的な低成長に陥れば、中国経済は外需低迷などの下振れリスクに直面する可能性があるとした上で、これらのリスクが存在しても、多くの国に比べ、中国の経済基盤は極めて強固だとの見方を示した。

  同氏は中国の優位性について、経済下押し圧力に直面した場合、財政や金融政策が効果を発揮し、経済活動に支援を提供できることを挙げた。中国経済が過去数十年来高成長を維持する中で、適切な経済政策は重要な役割を発揮しており、中国が引き続き現行の政策を実行していけば、長期的に見て経済の成長傾向は維持されるとし、「われわれは中国経済の成長見通しに自信を持っている」と期待を示した。

  また、新型コロナウイルス感染症流行沈静化後、中国経済の安定的な回復が世界経済に与える積極的な影響はすでに明らかになっていると指摘。中国経済の回復は多くの発展途上国に輸出増を、中国人観光客に依存する多くの国に朗報をもたらしたとし、技術輸入国である中国経済の回復は、先進国にとってもプラスに働くと述べた。

  さらに、世界第2位の経済大国である中国は一貫して多国間主義の実践に力を入れ、世界経済の発展に建設的な役割を果たしていると評価。中国経済の回復に伴い、国際貿易の回復ベースも加速するとの見通しを示した。

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