重慶中心市街地のビル群。(2020年3月19日撮影、重慶=新華社配信)
【新華社重慶5月25日】中国重慶市でこのほど、複数のファンドに投資するファンド・オブ・ファンズ形式のファンド、重慶産業投資母基金が設立された。総資本は2千億元(1元=約20円)で、重慶の先端製造業への投資と発展をけん引し、重慶が中国の重要な先端製造業センターを構築するのを支援する。
同基金は資産管理会社の重慶渝富控股集団と、重慶にある二つの国家級開発区の重慶両江新区と重慶ハイテク産業開発区が共同で設立。同市の先進的製造業クラスターやデジタル経済、国家資金投入産業、M&A(合併・買収)などに投資する。投資分野は産業の状況に応じて適時調整される。
重慶に子会社や生産拠点を持つ中国自動車大手、浙江吉利控股集団の李東輝(り・とうき)最高経営責任者(CEO)は同基金について、先端製造業やデジタル経済などでの投資協力に重点を置くと説明。重慶先端製造業の質の高い発展に一層力を与え、吉利を含めた企業により多くの発展チャンスをもたらすとの見方を示した。(記者/劉恩黎)