習近平主席、ロシア首相と会談

   【新華社北京５月２５日】中国の習近平（しゅう・きんぺい）国家主席は２４日、中国を公式訪問したロシアのミシュスチン首相と北京の人民大会堂で会談した。

   習近平氏は、ミシュスチン氏にプーチン大統領への心からのあいさつを託し、次のように指摘した。今年３月、私は国賓としてロシアを成功裏に訪問し、プーチン大統領と今後一定期間の中ロ関係の発展と各分野の協力の青写真を描いた。中ロ関係を固め、発展させることは民心の向かうところであり、大勢の赴くところでもある。協力余地が大きく、前途が明るく、原動力が十分ある中ロの優位性を双方が引き続き生かし、各分野の協力をより高いレベルに進め、両国の新時代の全面的戦略協力パートナーシップの内容を絶えず豊かにすることを望む。

   習近平氏は次のように強調した。中国はロシアと互いの核心的利益に関わる問題で引き続き断固として支持し合い、国連や上海協力機構（ＳＣＯ）、新興５カ国（ＢＲＩＣＳ）、２０カ国・地域（Ｇ２０）など多国間の舞台で協力を強化していきたい。双方は引き続き潜在力を深く掘り起こし、経済・貿易・投資協力のレベルを高め、２国間の協力体制・枠組みを整え、エネルギーや相互接続など協力の基盤を固め、拡大し、より多くの新たな成長分野を構築しなければならない。人的・文化交流を引き続き拡大し、民心が通い合う新たな局面を切り開かなければならない。中国はロシア、ユーラシア経済同盟（ＥＡＥＵ）各国と共に「一帯一路」共同建設とＥＡＥＵの連携・協力を促し、より開かれた地域大市場の形成を進め、安定的で円滑なグローバル産業チェーン・サプライチェーン（供給網）を確保して、地域各国に確かな利益をもたらしていきたい。

   ミシュスチン氏はプーチン氏から習近平氏への親しいあいさつと祝福を伝え、次のように表明した。今年３月、習近平主席が国賓としてロシアへの歴史的訪問を成功裏に果たし、両国の全面的戦略協力パートナーシップの新時代を切り開いた。ロシアは中国と共に両国元首の重要な共通認識を真剣に実行に移し、両国首相による定期会合と関連する協力枠組みを十分に利用して、各分野の実務協力を深めていきたい。ロシアは中国と共に世界の多極化プロセスを推進し、国際法を基礎とする国際秩序を強固にしたい。ロシアは中国と人的・文化交流を一段と強化し、両国の友好を代々伝えていくことを望む。