中国・西安、国際交流で数千年の歴史を持つ都市

中国・西安、国際交流で数千年の歴史を持つ都市

新華社 | 2023-05-18 14:19:25

   西安城壁風景区を散策する観光客。(4月30日撮影、小型無人機から、西安=新華社記者/劉瀟)

  【新華社西安5月18日】中国の歴史を語る上で避けては通れない都市がある。長安城、現在の陝西省西安市だ。

  長安城は関中平原に位置し、豊富な水源と肥沃な土壌に恵まれていた。都市として3100年余り、国都として1100年余りの歴史を持ち、「天府の国」と呼ばれた。数千年の歴史の蓄積と文化の滋養は対外交流の文化の「高地」も築いた。

  ▽シルクロード

  前漢王朝の宮殿、未央宮(びおうきゅう)はシルクロードの始まりの地でもあった。紀元前138年、張騫(ちょう・けん)はここで武帝の命を受け、100人余りを率いて河西回廊から西へ向かった。後世の人々は彼の偉業を「鑿空(さっくう)の旅」(道を開いた旅)と称えた。

  張騫が開拓した道はその後、商業と交易が盛んとなり、中でも絹が商品として大きな影響を持ったことから、後世の学者はその道を「シルクロード」と名付けた。中国からは絹織物や磁器、紙などが西に伝わり、中国へは西方の天文学や医薬技術、音楽舞踊などがもたらされた。

  シルクロード交流の最盛期は800年余り後の唐の時代に訪れた。

  李白が「少年行」の詩で「五陵の年少、金市の東、銀鞍白馬、春風を度(わた)る」と詠んだ「金市」は、中国史上でさんぜんと輝く国際貿易都市、長安の「西市」に当たる。

  隋唐時代のシルクロードの東の起点となった長安の西市には、世界各地の物資と商人が集まり、自由で便利な貿易ルートと多様な文化の窓口として大いに繁栄した。

  往時のシルクロードと西市は既に歴史の記憶となって久しいが、西市の跡地に立つ大唐西市博物館では、今でも濃厚な歴史の印影を感じることができる。

  ▽仏法への道

  1300年以上前、唐の高僧、玄奘(げんじょう、三蔵法師)は、仏法を求めて長安から西の天竺(インド)へ向かった。

  玄奘はその過程で積極的に中国文化を伝えた。中国の古典をサンスクリット語(梵語)に翻訳しただけでなく、仏教の知恵を広く吸収し、インドの経典を正確かつ美しく中国語に翻訳した。

  持ち帰った経典や仏像を保存するため、玄奘は長安・大慈恩寺の西塔院にれんが造りの五重塔を建立した。塔は後世に何度も改修され、現在の大雁塔となった。

  現在、高くそびえる大雁塔の下には玄奘法師の銅像が堂々と立っている。大慈恩寺から南に伸びる大通りに整備された商業エリア「大唐不夜城」では、多くの観光客と夜のライトショーが仏教の聖地に幾分かの俗世の雰囲気を添えている。

  あらゆる物を受け入れた長安は、文化の流れを周辺国家へも伝えた。盛唐時代には日本から仏法を求めて多くの「学問僧」や「請益僧(しょうやくそう、短期の留学生)」が来唐し、中でも最も有名な「入唐八家(にっとうはっけ)」は青竜寺で法を授かった。同寺は中国古代における仏教思想の対外伝播の証人となった。

  ▽ウィンウィンへの道

  樊川、五陵、曲江、楽游原…。西安の大通りを歩いていると、唐詩に頻繁に登場した地名を今でも目にすることができる。それは古都・西安の文化的自信であり、深遠な歴史の伝承の一つでもある。

  国内外に名を馳せる西安国際港駅では、「長安号」と名付けられた国際貨物列車が古代シルクロードの東の起点となった西安の新たな輝きを示している。

  「一帯一路」構想は今年で提唱から10年を迎える。長安号はこの10年、運行量や貨物輸送量、実入りコンテナ率などの中核指標でいずれも全国をリードしてきた。長安号に代表される「中欧班列」(中国・欧州間の国際貨物列車)は、ユーラシア大陸における経済・貿易の懸け橋となり、沿線諸国の経済を繁栄させ、各国間の交流をより緊密にしている。

  中国には「花が一つだけ咲いても春ではないが、百花が一斉に咲けば春は園に満ちる」という言葉がある。古代から現代まで続く協力とウィンウィンへの道は、新たな歴史を作り出そうとしている。pagebreak

   西安城壁風景区の永寧門文化広場。(4月25日撮影、小型無人機から、西安=新華社記者/劉瀟)pagebreak

   舞踊劇「張騫」。(資料写真、西安=新華社記者/丁磊)pagebreak

   9日、西安市の大唐西市博物館で、シルクロード関連の展覧会を見学する人たち。(西安=新華社記者/李明放)pagebreak

   1日、西安市の大雁塔と玄奘法師像。(西安=新華社配信/鄒競一)pagebreak

   西安市の青竜寺遺跡風景区で満開になった桜。(3月31日撮影、小型無人機から、西安=新華社記者/劉瀟)pagebreak

 

   西安市の楽遊原にある青竜寺遺跡風景区で、漢服を着て花を鑑賞する観光客。(3月31日撮影、西安=新華社記者/劉瀟)pagebreak

   1日、西安市滻灞(さんは)生態区の西安世博園に立つ長安塔。(小型無人機から、西安=新華社記者/劉瀟)pagebreak

   西安国際港駅で発車を待つ中欧班列「長安号」。(2022年9月27日撮影、西安=新華社配信)pagebreak

   西安城壁の永寧門に入る観光客。同門は国内外の貴賓を多数迎えてきたことから「文化の国門」と呼ばれている。(4月30日撮影、小型無人機から、西安=新華社記者/劉瀟)

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