中国ラオス鉄道、タイ産ドリアンの輸入を後押し

中国ラオス鉄道、タイ産ドリアンの輸入を後押し

新華社 | 2023-05-17 14:37:24

   5日、雲南省の食品卸会社、雲南格道商貿の果物倉庫に並ぶドリアン。(昆明=新華社配信)

   【新華社昆明5月17日】中国ではこのところ、ドリアン市場が社会の注目を集めている。雲南省のドリアン市場を取材すると、タイ産ドリアンの中国への輸入は中国ラオス鉄道を使うことで輸送時間が大幅に短縮されたことが分かった。輸送時間の短縮は収穫前に十分成熟させられることを意味し、それにより品質が向上し、輸送リスクも軽減した。今年は同省昆明市のドリアン価格が過去5年間で比較的手頃な年であり、市場需要も伸びている。

  同省の食品卸会社、雲南格道商貿の劉玉東(りゅう・ぎょくとう)総経理によると、タイ東部チャンタブリー県の農園から出荷するドリアンは、まず列車でラオスに送り、その後中国ラオス鉄道に積み替え昆明に直送する。最短3日で消費者の手元に届けることができるという。

  昆明市内の果物店では「樹熟(樹上成熟)ドリアン」と書かれた店頭広告をよく見かける。同市官渡区の東南アジア産果物倉庫で果物検査技師を務める邵一超(しょう・いつちょう)さん(64)が1日に検査するドリアンは千個以上に上るという。同倉庫は1日平均34トンのドリアンを全国へ出荷している。

  タイ商務省のデータによると、中国は2022年、タイ産ドリアン最大の輸出市場として総輸出量の96%を占め、輸出総額は30億9千万ドル(1ドル=約136円)に上った。

  雲南省の鉄道を管轄する中国鉄路昆明局集団によると、同省磨憨(モーハン)鉄道通関地で22年12月に入国果物指定監督管理場が開設されて以降、今年5月10日までに中国ラオス鉄道で輸入されたマンゴスチンやドリアン、リュウガンなどの果物は1万7200トン。同鉄道は中国人の手軽なトロピカルフルーツ消費をさらに後押ししている。(記者/趙彩琳、楊静)pagebreak

   10日、雲南省昆明市の東南アジア産果物倉庫でドリアンを手にする果物検査技師の邵一超(しょう・いつちょう)さん。(昆明=新華社記者/趙彩琳)pagebreak

   10日、雲南省昆明市の東南アジア産果物倉庫で、ゴム製の棒を使ってドリアンの成熟度を確認する果物検査技師。(昆明=新華社記者/趙彩琳)

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