ウランプハ砂漠でニクジュヨウの寄生栽培に成功 内モンゴル自治区

ウランプハ砂漠でニクジュヨウの寄生栽培に成功 内モンゴル自治区

新華社 | 2023-05-16 09:15:05

   11日、内モンゴル自治区バヤンノール市磴口県のウランプハ砂漠で試験栽培されるニクジュヨウ。(バヤンノール=新華社記者/李雲平)

  【新華社フフホト5月16日】中国内モンゴル自治区バヤンノール市磴口(とうこう)県農牧・科技局は13日、国内で8番目に広い砂漠のウランプハ砂漠でハマウツボ科の寄生植物、ニクジュヨウをアカザ科の常緑低木「四翅浜藜」(学名Atriplex canescens)に寄生させる試験栽培に成功したと明らかにした。

  ニクジュヨウは砂漠の寄生植物の一種で、貴重な中医薬材として知られる。老化防止や免疫力向上などの効能があり「砂漠人参」とも呼ばれる。栽培による経済効果は1ムー(約667平方メートル)当たり約6千元(1元=約20円)で、大きな可能性を秘めている。

  同砂漠の面積は1500万ムー(100万ヘクタール)で、うち東側の430万ムー(約28万7千ヘクタール)近くが同県内にある。

  同県は長年にわたり、防風や砂地の固定機能を持つ梭梭(ソウソウ)の植林による生態修復に取り組んでおり、ソウソウの根にニクジュヨウを接ぎ根することで、経済の発展も推進している。2020年から、11ムー(約0・73ヘクタール)の土地で四翅浜藜を栽培しその根にニクジュヨウを寄生させる試験に着手。農牧・科技局などの職員が11日、四翅浜藜によるニクジュヨウの生産量が1ムー当たり300キロ以上と確認、試験栽培の成功が示された。

  県内では現在、ソウソウの人工栽培面積が50万ムー(約3万3千ヘクタール)で、ニクジュヨウの寄生栽培面積は14万ムー(約9300ヘクタール)以上となっている。(記者/李雲平)pagebreak

   11日、内モンゴル自治区バヤンノール市磴口県のウランプハ砂漠で試験栽培されるニクジュヨウ。(バヤンノール=新華社記者/李雲平)

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