【新華社北京5月12日】独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、ポルシェがこのほど発表した2022年12月期決算は、売上高が前年比13・6%増の376億3千万ユーロ(1ユーロ=約147円)だった。そのうち、中国市場では売上高が90億1300万ユーロと21年の70億5700万ユーロから27・7%増加したほか、販売台数は9万3300台に上り、単一市場として8年連続で同社最多となった。
同社のルッツ・メシュケ最高財務責任者(CFO)は3日、23年下半期(7~12月)に大多数の市場でポルシェの最新モデルの販売価格を引き上げる計画を表明した。メシュケ氏は電話会議で、23第1四半期(1~3月)に売上高が急増し、利益率が安定を維持したことを受けて、スポーツカーの平均販売価格を4~8%引き上げる計画だと明らかにした。
ただし、同社の広報担当者は中国市場での価格引き上げは行わないとし、「当社は利益率や需要、競争環境を常に注視することで、価格決定力を維持していく」と述べた。