大山包自然保護区で越冬のオグロヅル、19羽とどまる 雲南省

大山包自然保護区で越冬のオグロヅル、19羽とどまる 雲南省

新華社 | 2023-05-11 09:52:00

   3日、大山包オグロヅル国家級自然保護区で撮影されたオグロヅル。(昭通=新華社配信/鄭遠見)

  【新華社昆明5月1日】中国雲南省昭通市の大山包オグロヅル国家級自然保護区はこのほど、8日時点で冬の渡り鳥であるオグロヅル19羽が北帰行せずとどまっていることを確認したと明らかにした。例年にない非常に珍しいケースだという。

  オグロヅルは世界的に絶滅の危機にひんしている。中国では国家1級重点保護野生動物に指定されており「鳥類のパンダ」とも呼ばれる。同地のオグロヅルは毎年10月末に飛来し、翌年3月には北の繁殖地へ戻る。5月に入っても10羽以上が大山包に残っているのは非常に珍しい。

  同保護区管理保護局の職員、鄭遠見(てい・えんけん)さんによると、残っているのは成鳥1羽と幼鳥18羽。幼鳥の親は新たな子づくりのため繁殖地に戻ったという。幼鳥を託された成鳥が餌の取り方や天敵の避け方、飛び方などを教えており、幼鳥が飛べるようになり体力が十分に備わる今月末ごろには北に向けて飛び立つとみられる。(記者/林碧鋒)pagebreak

   3日、大山包オグロヅル国家級自然保護区で撮影されたオグロヅル。(昭通=新華社配信/鄭遠見)pagebreak

   4日、大山包オグロヅル国家級自然保護区で撮影されたオグロヅル。(昭通=新華社配信/周富旺)

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